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B2Bブランディング、 撥水剤を"植物"にたとえてキャッチコピー!? | 日華化学株式会社『ネオシード®』

印刷という言葉が会社名にありますが、ときにお取引先さまからデザイン・ブランディングに係わるお仕事のご相談を受けることもございます。本案件はその「ブランディング」に係わるお仕事です。その一端をご紹介します!

図1

環境に配慮した衣服の撥水剤『neoseed®』(日華化学株式会社)
ブランドロゴのデザイン、キャッチコピー、スローガンなどブランドの主要素となるものを監修、制作。ハングタグのデザインもしました。

印刷物という“形あるもの”のお仕事はもちろん、デザインやブランディングという“形なきもの”のお仕事にも係わることが多いのが弊社 能登印刷のお仕事の特徴です。WEB制作もしますし、デザインのみのサービスを納めることもあります。(ときには「印刷はほかで」ってこともあります・・・印刷と銘打っていますから、ちょっと悲しいですが 笑)

みなさんでも、ブランドネームや商品名をつくったり、それらのキャッチコピーつけたり、ロゴなどを考えることありませんか? 本プロジェクトでは「例え(アナロジー)」という手法をもちいて、これらのブランド要素を開発しました。みなさんが、それらをつくるときの参考にもなると思います。

●ブランドスローガン(商品/サービスが提供する価値観をひとことで表現した言葉)
●タグライン(商品やサービスが提供する価値観やポリシーを定義する文)
● ブランドロゴ(ブランドを象徴するロゴマーク)

図12

ナイキでいえば、「Just Do It」がブランドスローガン

図13

そして、タグラインにあたるのがこのミッションステートメントになるかと思います。“Bring inspiration and innovation to every athlete in the world (すべてのアスリートに、きらめく瞬間とイノベーションをとどける)”

参照: https://about.nike.com/

課題)
日華化学さんの製品『neoseed®』は生地の撥水加工に用いられる撥水剤という「目に見えない」製品。どのように認知しやすいブランド要素(エレメント)を設定するか?

目的
これまでの撥水剤には「環境に負荷を与える可能性があるといわれるフッ素」が含まれていました。福井に御社を構える日華化学株式会社はフッ素を含まないフッ素フリー撥水剤『neoseed®』を開発。
撥水剤という「形がない=無形、見えない、手に取れない」商品を認知しやすく言語化・視覚化することが求められました。

アクションとツール
・動物や植物などに例える"アナロジー"(類推、想像しやすい事柄を、想像し難い事柄に当てはめて考える)的な発想をもちいる。
・ 日華化学さまのエンジニアの方より「蓮の葉がなぜ水を弾くのか」 という話を聞いたとき「蓮の葉で起こっている事象を、撥水材によって生地の表面に発生させようとしている」という文脈が頭に(まさしく、ハッとする瞬間)

図14

こんな感じに、「蓮」自体を「生地」にたとえ、「蓮の葉の表面」を「生地の表面に例えました。

アナロジーをつかって、商品の特徴を図に

large_ネオシード模式図

ブランド要素を制作する途中に制作した撥水の原理を表す図案。
制作: 林マサツグ 近藤雄生 村山直樹

ブランド要素をつくるとき、やっぱり、事業や商品のユニークな特徴をネームやスローガン、ロゴに入れておくと良いと私は思っています。なぜなら、新聞各社をはじめ記事に取り上げやすくなるからです。

この『neoseed®』も、繊維研究新聞さんには下記のように記事で紹介されています。

日華化学、新たに非フッ素撥水剤 ハスの葉構造で (2017/12/19)
日華化学はこのほど、非フッ素撥水(はっすい)剤「ネオシードNR」シリーズで従来よりも撥水性能を向上した新商品を開発した。生地に付与した撥水剤自体に微細な凹凸が現れるよう改良し、ハスの葉のように空気層を含むことで水滴の転がり性を高めた。

図15

To C(対 生活者)への認知をはかるためのツール「ハングタグ」。蓮の葉をイメージしたシェイプ。販売するアパレルに撥水性能を表示するツールとしてつけられることが多いツールです。

うえの図でもわかるように「蓮の葉を開発していくアイデアの源泉にしている」ということを日華化学さまのエンジニアの方から発掘、そのネタをロゴや、スローガン、タグライン等に落とし込んでいくプロセスをとっていきます。

図1

撥水剤という形がなく、目に見えない商品・サービスも、このアナロジーという手法・思考をつかうと、市場に対して認知されやすくなったり、受け入れやすくなったり、何より営業の方が説明しやすくなったりする効果があります! これらのアイデアをもとにして制作したプロダクトリーフレットが下の写真のとおり。

図1

弊社 能登印刷では、これらのブランディングや、アナロジーを活かしたコミュニケーションデザインをパートナーであるbridge884(ブリッジハチハチヨン) 林マサツグと連携してお仕事を行っています。

B2B企業の方々で、

「分かりやすくしたい、柔らかく表したい、覚えやすくしたい」

といったお悩みがございましたら、是非、弊社へお声がけください!

実施・納品時期: 
※ 会社名・部署名などは取材および記事制作当時のものになります。
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クライアント:日華化学株式会社 繊維化学品
プロデューサー・営業:北陸営業部 佐々木海太
プロデューサー・企画:林マサツグ(bridge884)                ライター&リサーチャー:近藤雄生 (ライター  サイエンスライター)          デザイン: 村山直樹(村山デザイン事務所)

能登印刷株式会社

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