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今日は臨床倫理の勉強会に参加しました。

◯ 臨床倫理とは

医療・介護従事者が日々、患者・家族と応対しながら、ケアを進めていく際に、「これからどのようにコミュニケーションを進めようか」と、個別事例ごとに考える営みです。 その際には、医療者は、人間として、また医療者としての姿勢をとりつつ、途を進もうとします。
-臨床倫理プロジェクトより-
http://clinicalethics.ne.jp/cleth-prj/cleth_online/#:~:text=%E3%80%8A%E8%87%A8%E5%BA%8A%E5%80%AB%E7%90%86%E3%80%8B%E3%81%AF%E3%80%81%E5%8C%BB%E7%99%82,%E3%82%92%E9%80%B2%E3%82%82%E3%81%86%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

◯ 倫理原則

最もよく聞く倫理原則は、米国の哲学者トム・ビーチャムと神学者のジェイムズ・チルドレスが「生命医学倫理の諸原則」にて提唱している
① 自立尊重
② 無危害
③ 善行
④ 正義
の4原則である。
しかし、どれか一つが絶対的であることではない。
これらを知っておくことで、情報を整理して何を優先すべきかを考える時に役立つ。

そして最も大切なことは、

患者にとってはいま生活している場での価値観に基づく判断となるため、常に相手の価値観に配慮して接する態度が望まれる。

と述べられている。

◯ 事例

私も自分の症例を挙げさせていただきました。
生活の管理が不十分な状態で、一人暮らしを続けても良いのか、就労の希望はあるが、本人の意見が二転三転するため何を本人の意向として捉えるべきなのか。
そこが課題でした。

なぜ就労したいのか、なぜ一人暮らししたいのか、その部分をもっと深く本人と話していく必要性を感じました。
本人の価値観は?
その発言の裏にある思いは?
また、本人のみでなく、家族や地域の支援者とともにカンファレンスなどを行い、皆の意見を集約した上でどのように進めていくかも非常に課題であると改めて感じました。


医療の現場では常に倫理的問題が起こるため、基礎的な部分は知っておく必要があるし、やはり話し合いが何より大切なのだと感じた時間でした。

それでは。


参考文献:
荻野美恵子著 BRAIN and NERVE 72(7) 677-687,2020

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