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求められているのは、傾聴なのかもしれない。
今年から、職場でリーダーとスタッフで話をする時間を作り実際に始めています。
そこで意識していたのは、コーチング的関わりでした。
というのも、背景に「臨床の質を上げよう」とか、「仕事のやりがいを!!」といったことが職場としての目標にもなっていたためどうにかして
後輩たちのやりたいことを引き出して、モチベーションを高める支援をして、ということを考えていました。
しかし、実際に話してみると、そこまで向上心高く働いている人は極少数で、多くはやりたいことや、自己成長を求められても「そう言われても、、、」といった反応でした。
話を聴く側の自分達も、きっと鼻息荒く「さあ、楽しく仕事をしよう!今年は何をするんだい!?」といった様子で聞いていたのかもしれません。
聴くことに慣れていない自分達が、自分達の姿を繕って話を聞こうとしても、相手も本当の自分を取り繕って話してしまうため、お互いに本音での会話はできません。
個人的にコーチングに関心もあり、勉強もしていたため自分もそれを活かして後輩たちのやる気を引き出そうと躍起になっていたのかなと思います。
しかし目の前の後輩たちは自分の意図とは異なった様子を見せるため、そこにずっと違和感を感じていたのですが、今回の動画で全てが解消された気がします。
●求められていたのは、引き出すコーチングではなく、共感して受容するカウンセリング?
よく考えてみれば、後輩たちも自分達の時のような指導を受けてきたわけでもなく、コロナ禍で実技的な練習も制限され困難さを抱えていました。だからこそ、「もっと勉強しなさい」とか、「質を上げないといけないよ!」とケツを叩くのではなく、今の後輩たちの置かれている状況にまずは理解を示して、相手が感じていることに共感する必要があったなと動画を見て感じました。
後輩たちが抱えている不安感をまずは受容して共感する。一緒に不安感を追体験していく。
そういった経験を通して、今の自分も頑張ってるんだとか、今はこれでもいいのか。といった自己肯定感を育む。
そんな関わりがまずは大事だったんだなと。
今巷では、コーチングが流行っており、職場でも技術を学ぼうとする話が出ている。
しかし、今実際に現場でリアルに求められているのは、何かを引き出すコーチング的な関わりではなく、カウンセリングとしての傾聴なのかもしれない。
今一度自分の対話を振り返ろう、相手の立場に立って何を求められているのか整理して関わろう。
そう思わせてくれた動画でした。
本も買おうかな。
それでは、今日も最高の1日にしましょう!!