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【特撮家族・第三話】今回の「特撮家族の雲行きは…」

桜井「時々変なのがいるんだよな。そいつが知らないはずの俺の事を知ってたり、どうしてそんな事聞くんだよって驚く怪しい質問して探り入れてきたりするヤツ。」

坂崎「怪しいヤツに利用されてるのに、お人好しだから気づかないでホイホイ答えちゃったり、言われた通りにしちゃう馬鹿っているよね。」

桜井「んで、周りが忠告しても理解できないか、やっと何となく理解するか。」

坂崎「それ、周りが忠告しても理解できないか、やっと何となく理解するかって、凄く高見沢っぽい、アハハ。」

桜井「だから高見沢の小説に出てくる、父親の幽霊が主人公の歴女に注意するみたいに、俺らが高見沢を見てやらないと。」

坂崎「何?今度の特撮家族、そんな話なの?」

桜井「ちょっとそんな感じ。それと、死んで幽霊になった父親について、一悶着も二悶着も起こりそうな感じの。」

坂崎「親が死んだ後っつうと、いわゆる血を分けた兄妹同士なのにとか、骨肉の戦いとか?よくあるやつだ。お家騒動。」

桜井「うちの秩父の実家はそういうことなかったな?兄貴と弟がしっかり店を守っているからかな?」
坂崎「うちも特に争いなく。平和だな、株式会社櫻井太傳治商店も有限会社坂崎商店も。」

桜井「あとね、死んだ父親の妻、要するに主人公の母親がね。えっと、高見沢の母さんが証券会社に勤めてたって、ファミリー・ヒストリーで言ってただろ?そういう知識あるのかなって。」
坂崎「そういうのも出てくるんだ。」
桜井「今回のは、これから何か起こりますよ、っていう前振りみたいな雲行き。でもね、最後は少しうるってするかも。坂崎ああいうの好きだよ。」
坂崎「読めないもん。」
桜井「俺、明学の聖書の授業ちんぷんかんぷんだったけど、それに比べたら高見沢の小説は解りやすいよ。お前、エゼキエル書なんてややこしいの読めるのに。」

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