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ノーツドミノのコーディング資料・リファレンス

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ノーツドミノのコーディングをするときに参照できる資料をまとめます。基本的なものを中心にします。
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#式言語

[基礎][LotusScript][式言語]LotusScriptのコード内で式言語を使うには

はじめに通常、LotusScriptでコードを書いたら式言語(@関数、コマンド)は使えません。また式言語でコードを書いたらLotusScriptは使えません。このためLotusScriptでコードを書いている途中に次のような不満が溜まることがあります。 「式言語なら今悩んでいることを簡単に解決できるんだけど。LotusScriptではどうやればいいんだっけ…」 解決策の一つは、「ヘルプ」を調べることです。ノーツのヘルプには「クロスリファレンス」と言う、式言語とLotusS

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[基礎][式言語]フィールドの値を操作するには?

はじめにフィールドの値を式言語で色々と操作してみるのが、この記事のテーマです。具体的には、@Get関数や@SetField関数を使って、フィールドの値を取得したり、フィールドの値を書き換えたりする方法を紹介します。 【関連記事】 Step.1 式言語によるフィールド値の取得と書き換え前提として、何らかのアプリを既に作成済とします。Step.1のゴールは、あるフィールドの「一日一善」というテキストを取得し、別のフィールドに表示するプログラムを作ることです。 まず、Domi

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[基礎][式言語]ビューでSELECT予約語を使ってみる

はじめにノーツのプログラムには、予約語と呼ばれる特殊なコードがあります。DEFAULT, ENVIRONMENT, FIELD, REM, SELECT等です。 これらは、式言語のように働きます。 今回はこの中のSELECTを取り上げて、ビューでの使い方を紹介します。ビューにおけるSELECTの役割の一つは、ビューでユーザーに見せる文書を決めることです。 Step.1 SELECTをビューで使用する前提として、何らかのアプリを既に作成済とします。 Domino Desi

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[基礎][式言語]文字列から余計な空白を取り除くには?

はじめにデータベースで数値等を集計する際に、問題となることが多いのが、表記の揺れ[表記ゆれ]です。例えば顧客リストの氏名欄に、「山田太郎」さんという顧客がいるとします。この名前に対し、ある入力者は「山田 太郎」と、苗字と名前の間にスペースを入れて記録しました。別の入力者は、「山田太郎」という風に、苗字と名前の間を詰めて入力しました。また別の入力者は、「山田 太郎 」と末尾に半角スペースを入れる、些細ではあるものの気付きにくい入力ミスをしました。こうしたバラバラの記録様式のせい

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[基礎][式言語]コメントの種類、使い方 ~式言語編~

はじめに他人が書いたプログラムのコードは、どういった意図で書かれたのか、理解困難なことも少なくありません。また自分で書いたコードでも、人間ですからその意味を忘れたりもします。こんな時活躍するのがコメント機能です。親切なプログラム言語には、「コメント」という機能が備わっています。 コメントは、本で言えば「註(ちゅう)」にあたるもの。註は本文を変えず、本文の言わんとすることを別の個所で説明します。ちなみに作家でも、自著のある一節に込めた意図または見解を他人に聞かれた時、書いた当

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[基礎][式言語]文字列から必要な部分を抽出するには?

はじめに何らかの事情で、文字列から部分的に文字列を取り出したい場合があります。例えば、各データの先頭に付いている「・」等の記号を除去したい。「"りんご, ババナ, なし"」という表示で先頭部分(りんご)だけ取り出したい。といったケースがあります。 この記事では、文字列から必要な部分を抽出する式言語の代表的関数である、@Left、@LeftBack、@Middle、@MiddleBack、@Right、@RightBack、@Wordを紹介します。 Step.1 各種関数の

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[基礎][式言語]「演算子」総おさらい!

はじめにプログラミング入門書の序盤に必ずといってよいほど掲載されるテーマ、それが「演算子」です。演算子はやたら数が多いので、入門書ではごく一部に言及するのみで済ませたりもします。しかし出来るだけ多くの演算子を扱えるに越したことはありません。 そこでこの記事では年末という機会を利用して、なるべく多くの演算子の特徴をざっと解説し、記憶に定着させることを目指します。なお取り上げる演算子は全て「式言語」のものです。 演算子総おさらい各演算子の機能を説明します。それではいきます。

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[基礎][式言語]式言語で二乗計算。エラーが出た! こんな時は?

はじめに驚くべきことに、式言語で「3^2」を計算させると、エラーが出ます。 ちなみにLotusScriptなら正常に計算できます。次のコードをアクションボタンに実装して実行します。 Sub Click(Source As Button) Dim workspace As New NotesUIWorkspace Dim ans As Variant x = 3^2 x = Cstr(x) ans = workspace.Prompt(PROMPT_OK, "二乗", x

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[基礎][式言語]「算術演算」関数総ざらい:part1

はじめに式言語は、ある面ではLotusScriptよりも算術計算に向いた言語です。理由の一つに簡潔さがあります。LotusScritpと同じ機能をプログラムする場合、一般に式言語のほうがコードが簡潔です。単に特定の計算結果を出すだけなら、式言語のほうが簡単なのです。 この記事では、式言語で使用できる主な算術演算関数を取り上げて説明します。ついでに算数・数学の学習・復習をすることで、問題解決能力の向上も図ります。 式言語の主要な算術演算関数このようなコードでアクションボタン

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[基礎][式言語]リストAとリストBを比較して、Bに存在しないものを求めるには?

はじめに「リスト」とは、複数の要素を1つの変数で扱うための仕組みです。例えば式言語では、次のようにリストを定義します。 リスト1 := "A" : "B" : "C" : "D"; 「リスト1」という箱に、A・B・C・Dという四つの要素が入っています。今回は、リスト1とリスト2を比較して、「リスト1にはあってリスト2にはない要素」を抽出する方法を紹介します。 プログラムを作る前提として、何らかのアプリの原型を既に作成済であるとします。 アプリを起動し、適当なビューを開

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[資料]文字と文字をつなげる

はじめに 文字と文字とをつなげる文字列連結演算子ほかを紹介します。 Lotus Script 言語 文字をつなげるには『+(プラス)』と『&(アンド)』のふたつの演算子を使うことができます。 +(プラス) 文字値 = 文字値 + 文字値  いずれかの値が null のときに null を返します。  数値とあわせて使うと、数値に変換できる文字値を数値へ変換して加算することがあります。 &(アンド) 文字値 = 文字値 & 文字値  両辺が null のときに n

[資料]変数の初期値

はじめに LotusScriptには型があり、型によって初期値(規定値)が異なります。式言語は宣言と代入を同時におこなうため、初期値とは無縁です。初期値に戻す方法は言語ごとに異なります。  なおVBScriptには型がありませんので初期値は一種類です。  初期値のことをなぜかデフォルト値と言うことがあります。デフォルトには怠慢という意味があるそうです。コンピューターはひとの生活を楽しくしますが、プログラムを書くひとへは『楽=悪』、苦労を強いる...ということでしょうか!?ダー

[資料]特定の文字値より左側を取り出す

はじめに 文字列に含まれる特定の文字値より左側を取り出す関数あれこれを紹介します。 左から検索値をさがす - LotusScript値 = StrLeft (文字列, 検索値) 値 = StrLeft (文字列, 検索値, 比較方法) 値 = StrLeft (文字列, 検索値, 比較方法, 何番目の検索値?) 例{AB} = Strleft ({ABCABC}, {c}, 1){ABCAB} = Strleft ({ABCABC}, {c}, 1, 2) 比較方法 0

[資料]文字列の一部を取り出す(区切文字を使用)

はじめに 日付や時刻は 年/月/日 や 時:分:秒 のように書きますよね。 このように、値と値の間に区切文字や区切記号を挟んだ文字列から、年や月の値を取り出す関数を紹介します。 LotusScript値 = StrToken (文字列, 区切文字, 場所) 値 = StrToken (文字列, 区切文字, 場所, 比較方法) **例** 月 = StrToken ({年/月/日}, {/}, 2) **場所** 0 のとき 1 とみなされます 0 より大きいとき、左か