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妄想紀行文・京都編

京都に来た。


新幹線の窓からは、田園風景。
「次は、京都」というアナウンスが流れる。

新幹線特有のこのアナウンス音、心が躍る。

早く新幹線から降りたくて、うずうずしながら荷物をまとめる。
左手には東京駅で買って早々に食べ終わった駅弁の袋、右手には新幹線の切符。


待ち切れず、新幹線が停車する前に立ち上がりドアの前に立つ。次第にゆっくり流れる車窓の風景、もうすぐホームだ。
静かに止まる列車、少しの間の後、勢いよくドアが開く。


ホームに右足を下ろす。
上を見上げて、案内板に書かれた「京都」という文字を確認する。


胸いっぱいに空気を吸い込み吐き出す。
はあ、やっと京都に着いた。


高揚する気分、なんだか空気が美味しい。




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