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怒るには怒る側にも原因がある(コーチ)

そもそもなぜ人は怒るのでしょうか?

怒るという行動の中には不安、悲しみ、辛い、苦しいなどの気持ちが隠れているそうです。これらが感情的に我慢できず溢れると怒るという行動になるのです。コーチの場合は、自分が思っているように選手が動かないときに不満に思う、また、結果を強く意識するなどが不安や苦しみに繋がり怒りに変わります。

それでは少し考えてみましょう。

そもそもコーチの言うことが出来れば全てが上手く行くのでしょうか?また、コーチの指示通りにプレーすればコーチは満足するのでしょうか?

どちらも常時満たされることはないでしょう。常に勝てる常勝軍団に憧れはしますが一時的にはあっても早々勝ち続けることはできません。また、後者も一時的に収まるかもしれませんが、次の課題に目が行き「もっともっと」という気持ちが次の怒りを呼び覚ますことでしょう。

また、コーチは自分の教えいることがそもそも絶対に正しいと思えるのでしょうか?

自信を持ってハッキリ言い切ることが伝える上で大切なことは分かります。しかし、サッカーは色々な局面があり一般的な正解はありますが、他にも色々な考え方があります。また、小学生は同学年でも成長過程が異なるので直ぐに理解できる人とできない人がいます。

日常生活では、自分が正しいと思うこともある程度考えて(控えて)発言するものです。しかし、コーチと子どもの関係でそれができないということは、良い意味で言えば自分の子どものように接している。だから感情的になってしまうのかもしれません。しかし、そのようなアプローチは危険です。そもそも怒られ過ぎてそのスポーツが嫌いになる。また、なんとかそのクラブを続けても、卒業すると同時にサッカーに燃え尽きてしまう可能性があります。

冷酷だと言う意見もあるかもしれませんが、コーチは常に客観的に子ども一人ひとりを見ることが必要です。親子関係に近づくことで全員を客観的に見ることができず、知らず知らずのうちに子どもたちにレッテルを貼ってしまうこともあるでしょう。親子関係のような一面はOKですがそれが続くのはNGだと思います。

『怒る』には怒る側にも必ず原因があるということをコーチ自身が理解すること。それが理解できれば⇒『自分が怒らないためにどのような気持ち、声掛けが必要か』という考えに到達するのではないかと思います。怒らずに接することができればグランドでサッカーを嫌いになる子どもは減るでしょう。

(全てのスポーツに共通)


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