ゴールデン街のボニーとクライド
この物語は、新宿ゴールデン街「月に吠える」店主のコエヌマカズユキが、この街で経験した出来事や、出会った人々について描いたものです。事実をもとにしていますが、あくまでフィクションと認識のうえお読みください。
『俺たちに明日はない』という映画がある。大恐慌時代のアメリカを舞台に、実在した男女・ボニーとクライドが、銀行強盗をしながら逃避行をする物語だ。ラストシーンで、二人が87発の銃弾を浴びて死ぬシーンはあまりにも有名である。ボニーとクライドは、アメリカの犯罪史に名を刻んだだけで