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#音楽 記事まとめ

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楽曲のレビューやおすすめのミュージシャン、音楽業界の考察など、音楽にまつわる記事をまとめていきます。
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2020年9月の記事一覧

自作モジュラーシンセ DIYの始め方

自作モジュールの作成方法について、ノウハウがたまってきたので記録する。ここでいうDIYとは、買ってきたモジュラーシンセキットを組み立てる事ではなく、自ら設計したモジュールを組み立てることを指す。 1.設計まず何よりも大事なのは、「壊れない事、壊さない事」だ。 「壊れない事」は「壊さない事」と同義だ。自分が壊れることで意図しない電流を引っ張り、他のモジュールを巻き添えにするからだ。 自作モジュールなんてのは、数百円~3000円もあれば作れる。それがきっかけて、数万円のモジュ

音楽はいつも魔法を求めている。〜映画『メイキング・オブ・モータウン』を観て!

 自分にとって大切な存在になるだろう大好きな作品に出逢った時に言うべきことは、曲なら「聴いてみて」本なら「読んでみて」、映画の場合は「観てみて」ですよね? 感動と確信が深い時ほど、ほかの言葉は不要です。それだと100文字にもならずに終わってしまうので、確信の周辺にあることを少しだけ書き綴ろうと思います。  ブラックミュージックベースのポップスとして1960年代に一時代を築いたレーベルMOTOWN.僕も大好きなレーベルの一つです。このドキュメンタリー映画では、レーベル創設者の

アイルランドの民俗音楽の歴史

アイルランドの人々に愛され続けたダンスの文化。大飢饉の間も絶えなかったダンスの娯楽。アメリカから音楽が逆輸入! 教会から弾圧されて消滅の危機に!? そして甦った伝統の音楽。アイリッシュファンなら押さえておきたい、波乱万丈な音楽の歴史を駆け足で見ていきましょう!

¥350〜
割引あり

千葉・佐倉の田舎道で1時間聞き続けてたDef Tech。 “今でもまだ”信じられない奇跡のコラボ誕生秘話〜「今でもまだ REMIX (ft.KENNY from SPiCYSOL,Micro of DefTech)」 リリース記念特別インタビュー〜

人気ヒップホップアーティストのJAZEE MINORが、今年8月15日、「今でもまだ REMIX (ft.KENNY from SPiCYSOL,Micro of DefTech)」をリリースした。 この曲は、今まで語られなかった自身の半生を振り返り、赤裸々に夢を実現しようともがいていた10代のエピソードを綴ったストーリーとなっており、新進気鋭のプロデューサー”DANTE”とタッグを組み、実現したUKアフロビートとなっている。 REMIXとなる本企画では、自身がラッパーを

何気ない人種差別#1|「STFU!」に見るマイクロアグレッション

 マイクロアグレッションとは何であるかということを知ってもらうために、まずはRINA SAWAYAMA「STFU!」のMVの冒頭部分を見てほしい。(⚠️1:36あたりから急に音が大きくなるので注意) 日本語字幕がないので、以下に冒頭のシーンの和訳を載せる。所々間違っているかもしれないがご容赦頂きたい。(和訳がいらない人は読み飛ばしてもらって構いません。) ※細かい補足(※1ワガママ は、1992年に創業してイギリスのロンドンを中心に世界各地でチェーンを広げる 日本風料理店

SUGAが影響を受けたヒップホップについてのとりとめのない話

先日、ユンギがラジオ「ペ・チョルスの音楽キャンプ」に出演した際に、彼の音楽のルーツの話になったので、今日はその話を徒然なるままにしたいなと思います。 ペチョルスの音楽キャンプでBTSメンバーの影響を受けたアーティストについて語られている部分はこちら。 ユンギが音楽をやるきっかけになったのはEpik Highだといつも語っていますね。そちらについてはあらゆる方が話していると思いますし、私はK-Hiphopよりもアメリカのヒップホップを聴いて育ったのでそちらの話を中心にします

似鳥沙也加とChance The Rapper

ゼロイチファミリアという芸能事務所をご存知だろうか。 数年前までのグラビア界は、AKB系列のアイドルが雑誌ページを占領しており、グラビアアイドルにとっては言わば暗黒期だった。 だが時は過ぎ、現在は坂道グループは依然強いものの、純正のグラビアアイドルも青年誌の表紙に返り咲いている。 寺本莉緒 https://twitter.com/lespros_t_rio?s=21 沢口愛華 https://twitter.com/delaaika0224?s=21 といっ

鈴木愛理 - Let The Show Begin

アイドル界隈でも抜きんでた実力で評価される元℃-uteの鈴木愛理。 ぼんやりと知ってるくらいで詳しくはなかったのですけれど(ハロプロ全般疎いです/℃-uteは最後のベストアルバムよく売れてたなあ、くらいしか)、最新ソロ曲「Let The Show Begin」がマジですごいことになってて、ぼかぁ卒倒した。 クリスティーナ・アギレラ主演の名作ミュージカル映画「バーレスク」をオマージュしたと思わしき煌びやかなキャバレー風MVは、セクシー&キュート&パワフル。ダンスも歌唱も一級

ゴチャマゼになった日常とChelmico『maze』

ブルージーなギターフレーズが鳴り響くと、スカのようなリズムがテコテコと入ってくる。それが日曜夜12時の楽しみだった。へんてこな動きと、自分が魅了されたものに熱と時間と労力をかける高校生たちの日々。それに憧れのような、励ましのようなものを受け取っていた2020年1月。 友人たちと「映像研」について毎週語り明かしてことが遠い昔の思い出になりつつある。たしか、最終話は3月だったけど、いつ見たんだっけ?2020年3月以前のことがうまく思い出せなくなっている。 気がついたら目に見え

スパソニでDominic Fike(ドミニク・ファイク)を観るはずだったのにという嘆き

こんにちは、BROCKHAMPTONヤクザのナカジです。 スパソニ開催もなくなり、今年のライヴやフェス予定が全て吹っ飛んだ皆様、いかがお過ごしでしょうか。 私は払い戻したチケ代をアーティストグッズやクラウドファンディングに突っ込んでいますが元気です。 先日、友人のわこさんがパーソナリティを務めたラジオフチューズさんの番組にゲストで呼んでいただき(聴いてくれた人ありがとー!)、「スパソニで何観たかった?」というテーマで盛り上がりました。 そこで「今年のスパソニはDominic

「ここいらで落とした財布誰か見ませんでした?」-共感音楽と米津玄師『STRAY SHEEP』-

かなり前にTik Tok経由でヒットしたポップソング(瑛人「香水」、落合渉「君が隣にいることいつか当たり前になってさ」、りりぁ「浮気されたけどまだ好きって曲。」など)を、分析をした記事を読んだ。 曰く、アコースティックギターに合わせてパーソナルな恋愛感情の揺らぎをを歌った歌詞が、ティーンの共感を呼び、Tik Tokでシェアされているのだという。 普段からティーン向けアプリを見ない人間にも納得のできる理由だったし、恋愛感情に対する共感からヒットする、というのは、FUNKY M

ファッション的視点で捉える音楽 6選

ファッションと同じくらい私が熱を上げていたのが音楽。ルーツはロックミュージック。ロック好きが高じてラフシモンズに傾倒し、それをきっかけにファッションと音楽の親和性を探求するようになりました。 デザイナーのインスピレーションになったアーティストやアルバムはもちろん、ランウェイで使用されたものも必ずチェックしています。デザイナーの趣味嗜好や、表現したい世界観が垣間見れて楽しいです。 セレクトショップ時代は音楽のセレクションも担当しておりましたので、ショップコンセプト、空間に合う

〈to'morrow music〉 NEW ARTISTS OF THE MONTH (AUGUST 2020)

今月もプレイリスト〈TO'MORROW MONTHLY〉から国籍 / ジャンルを問わずに特にお気に入りのニューカマーを厳選し紹介していこうと思います! ちなみにNEW ARTISTS OF THE MONTH (JUNE 2020)で紹介したNYCのJames Ivyの新曲「Yearbook」が最高すぎてプレイリストの一曲目にしました。コラボ相手であるInstupendoは僕が運営しているto'morrow recordsで取り扱っているし、Harry Teardropはこ

Michael JacksonなBTSの『Dynamite』

防弾少年団・BTSのファンである以前にMichael Jacksonの大ファンな私にとって『Dynamite』はとても思い出に残る一曲となりました。 ◆『Dynamite』 [2020] - BTS 公開から15日で3億View超え…。そして、アメリカBillboardのメイン・シングル・チャート「Hot 100」で初の1位おめでとうございます!歴史的瞬間に立ち会えて喜び一入です。 上記の記事を書いたときに、「韓国発シングル曲としてどこまで英語圏のヒットチャートに食い込