『筺底のエルピス』を読んでいます!
『筺底のエルピス』を読んでる。
2巻!1巻を読み終わってその偉業に満足して読み進めない、なんてことになりそうなわたしが、2巻を読んでいる!すごいことよ。
小さい頃からハードカバーを読んできて、途中でラノベが台頭してきた時代を生きたわたしは、やはりラノベに対する若干の偏見がある。良くない偏見が。
具体的に言うと、一般的な小説と比べ下に見てしまっている。
その時代そういう大人が多かったからというのもあるし、小説という難しいものを読んでいる自分に陶酔していたという理由もあるだろう。
ラノベなんて…難しくないよ!だから読書と言えないよ!なんて、固いあほな考えを持っていた。
で、『筺底のエルピス』はラノベだ。
重厚なSFの様な雰囲気、文体ではある。あるけども、明るい女子高校生の台詞がす〜ごく、口語体だなぁ…アニメの口語体が活字で書かれているなぁ…という所がある。
女子高校生だから明るい記号を持たせるためにそういう感じなのかな?と思ったら、27歳くらいのキャラもリーゼントで眼帯でガラが悪くて、おまけに年齢に合わない任侠やくざ口調だったり。ラノベだ…。
でも、面白い!「でも」と繋げるのが失礼であるほどに面白い。読んでいて、泣けてくる。
学園生活が終わり命までも終わりそうなゆいっちが気丈に振る舞うシーン。
それを見た百刈圭が自分より遥かに強い人間だと感じ入るシーン。
ガラの悪い27歳のリーゼントキャラが、恐怖と怒りの二つに駆られてずっと生きてきたが、そのどちらでも大切な人は守れやしないと布団で震えるシーン。
涙腺が…ゆるくてあたしゃ…。泣けてしまう。
面白い!面白いよ『筺底のエルピス』!たぶん3巻も買うだろう。そして、ラノベってヤツをわたしはもっと好きになって他の本も買って読んでみるだろう……