お客様は神様?いいえ、お客様も神様。
幕末の名著「言志四録」に学ぶ
東洋の生き方学 No.3
言志録 第三条
『祈るように、願うように』
有名な演歌歌手
故三波春夫氏はこう言いました。
"お客様は神様です"
この言葉の意味ってこ知ってますか?
ドラマとかを観ていると、
「お客様は神様だろー!!」
みたいな感じで、
お客さんからのクレームのシーンなんかで
よくこのセリフが飛び出します。
でもこれ、使い方としては
間違ってるんです。
故三波春夫氏はこの言葉の意味をこう語っています。
『歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払ってまっさらな、澄み切った心にならなければ完璧な藝をお見せすることはできないと思っております。ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです』
※引用:三波春夫オフィシャルサイト
これって、
お客様が偉いとかそういう言葉ではなく、
お客様に相対するときの心構えについて
故三波氏が語った言葉なんです。
日本人は特にですが、
守護霊とか守護神とか、ご先祖さまとか
見えない世界の方々のことを「何となく」信じている人が多い。
要するに、故三波氏が仰った言葉の意味は、
お客様の守護霊さまとか、守護神さまとか、ご先祖さまとか
目に見えない「存在」に向き合うつもりで、
お客様に相対するということだと思います。
その我のない状態に、私に縁のある"目に見えない存在"が宿る。
神社にお参りに行くとき、
御先祖様のお墓で手を合わせるとき、
どんな心持ちでいますか?
その時の心の状態で、
仕事や人間関係、そして夢に向き合ってみようと思います。
お客様は神様ですか?いいえ、お客様も神様です。
言志録 佐藤一斎著 第三条 引用
【原文】
凡そ事を作すには、須らく天に事うるの心有るを要すべし。人に示すの念有るを要せず。
【訳文】
すべての事業を為すには、天や、神様や仏様に仕える心をもってのぞまなければならない。人に示してやろうなどという気持ちがあってはならない。
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