【善悪を超えた私たちの役割】超訳 言志録 第十六条
幕末の名著「言志四録」に学ぶ
東洋の生き方学 No.16
言志録 第十六条
『ただ役割を果たす生き方』
目の前の善悪に囚われてはならない。
私たち人間も自然の一部であり、
自然の全てである。
自然の循環思想に還る。
人間とは、自然と文明の狭間に生きる。
自然と文明を両跨ぎにし生きる。
どちらかに偏ってもならない。
文明は飽和しかけている。
バランスが崩れかけている。
山を見、川を見る心に戻らねばならない。
草花も土も、太陽の光も
雨も川も、動物も昆虫も、
ただその役割を全うしているのである。
彼らは個であり全てなのだ。
それぞれの役割が全てに還っていく。
善悪というのは
私たち人間の解釈によって生じる。
天より全てを見るように、
大局に立って物事を捉える。
栄枯盛衰その全てが運命であり役割なのだ。
栄えることも、衰えることも、
すべてが役割である。
個である私が役割を果たすことが
全てなのである。
言志録 佐藤一斎著 第十六条
【原文】
栽うる者は之を培う。雨露固より生々なり。
傾く者は之を覆えす。霜雪も亦生々なり。
【訳文】
植えた植物は培養してやるべきで、
雨露は生き生きとしていて、植物の生長を助ける。
根が傾いてしまった植物は倒れてしまう。
霜や雪は植物を倒れさせるが、それらもまた生き生きとしている。
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