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心の声がきこえる。

幕末の名著「言志四録」に学ぶ
東洋の生き方学 No.11

言志録 第十一条
『心の声に耳を傾ける』

心は天秤である。

物事の是非、善悪を推し量る。
そしてまた、自らの是非を推し量る。

心は答えを知っている。

理屈も思考も全て超えた完全なる答えを知っている。

頭で考えれば、
物事の善悪は二元対立を生じる。

心で推し量れば、
善悪を超えた完全なる善を
生み出すことができる。

心の声を聞くのは怖い。

心の声は正直だからだ。

心の声を聞いて
今までの価値観が崩壊するかもしれない。

でもそれでいい。

構築するために壊す。

心は全てを知っている。

だから私は心の声に耳を傾ける。

心の声がきこえる。

言志録 佐藤一斎著 第十一条 引用
【原文】
権は能く物を軽重すれども、而も自ら其の軽重を定むること能わず。度は能く物を長短すれども、而も自ら其の長短を度ること能わず。心は則ち能く物を是非して、而も又自ら其の是非を知る。是れ至霊たる所以なるか。
【訳文】
秤は物の重さは量れるが、自らの重さを量ることはできない。物差は物の長さを計れるが、自らの長さを計ることはできない。しかし、人の心は物事の是非善悪のみならず、自らの心の善悪をも推し量ることができる。これが人の心の霊妙たる所以である。

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