320.警察官だって、いつもいじめられている。職務上、絶対に我々は暴力を振るわないし、喧嘩を売ったりしない、それを承知で喧嘩を売り、言いたい事を言い、汚い言葉で挑発する者もいる。
1.ある警察官のお話し
私には警察官だった友人がいます。
その友人は長い間、生活安全課で活躍し、定年を迎えてからは、のんびりとした生活を送りながら、ボランティア活動に勤しんでいます。
ある時、警察官だった頃の経験の中から、こんな話を私にしてくれました。
それは、
「争わない」
「戦わない」
「言い合わない」
「恨まない」
「憎まない」
そして、
「離れる」
「逃げる」と言うこと。
仕事上、警察官がどうしても避ける事の出来ないのが、喧嘩などの争い事です。
もう何千人を相手にしてきたのでしよう。彼は当時の事を振り返ります。
「私の信条はね、戦わない、争わない、平和主義なんですよ。警察という仕事上、どうしても争い事に巻き込まれ、とばっちりも受けます。怪我や危険も沢山あります。色々な人間がいますから大変です」
「今、様々な世界でいじめが蔓延っていますが、このような場合の対処の仕方で何か良い方法はないでしょうか?」
「そうですね。実は警察官はいつもいじめられているんですね。職務上、絶対に我々は暴力を振るわないし、喧嘩を売ったりしませんし、相手はそれに安心しているのでしょうね。それを承知で喧嘩を売って来たり、言いたい事を言ったり、汚い言葉で挑発する者もいます。ある意味、いつもいじめられています(笑い)。ただ、当然ながら正しい事は毅然とした態度を取らないと、ずるい奴はそこに付けこんで来るんです。色々な人がいました」
「私から見れば警察官に逆らったり、脅かしたりするなんて信じられませんが・・・」
「実際は我々から手を出す事はあり得ませんので、そこを承知して文句を言ったり、威嚇する人が多いのは事実です。だから『お前ら俺たちの税金で生活しているんだろ!』なんて言葉は日常茶飯事でしたね」
警察官というのはいくら権力があったとしても、法の下で働いている訳ですから、言いたい事も言えず、頭に来たからと言って怒る訳にもいかず、割の合わない、かなり大変な仕事だと思います。この友人から話を聞けば聞くほどそう感じます。
そして、いじめに対する以下のアドバイスをいただきました。
私もね、子どもの頃はよくいじめられました。現代のように陰湿ないじめはありませんが、酷い事もかなりありました。
私が警察官になった動機は、そのいじめがきっかけでした。仕事で役に立った事があります。喧嘩を売って来たり、因縁をつけて我々を脅かす者。喧嘩の仲裁に入っただけでクレームをつける者。私は、でたらめな理屈、屁理屈、理不尽な事を言う相手は〈徹底とした無視〉をしてきました。いちいち相手のおかしな言い分など聞いてられませんから。
当然、その言い分を無視すれば「無視するな!」「なぜ無視するのか?」と怒鳴る者もいましたが、これは、一般人同士でも同じでしょう。人は無視されると頭に来るのです。
しかし、無視すると何故頭に来るのか?
それは、心が不安になるからです。無視しないで相手にしている方が、その人には都合が良いのです。〈聞いている〉〈聞かせている〉という安心感と、言い訳を認めてもらっているという満足感に似たものでしょう。
その相手にしてみれば、自分の思い通りにしたいという潜在意識がありますから、〈徹底とした無視〉をする事によって相手は不安になり、さらにムカついて来るのです。相手の感情を逆なでするのではなく、勝手に相手が不安に陥る訳です。
なぜ不安に陥るのかというと、〈無視している相手の心が読めないため、恐れるのです〉。その恐れた結果が怒りとなって〈無視しないでくれ〉と言っているのです。
ですから、酔っ払いでも、喧嘩や暴力団であっても、理不尽な事は無視します。無視された人のほとんどが怒り出しますが、やがて不安感とともに諦めていきます。
沈黙も、金なりの場合もある。
また、もう二つの対処方法があります。
それは、ほとんどの人は脅かされたり、威嚇されると、「蛇ににらまれた蛙」状態となり、その場に硬直してしまいます。
つまり動かない、動けなくなります。
日本人は、〈避ける〉〈逃げる〉〈離れる〉〈去る〉という事が下手なのです。
私は多くのいじめにあっている方々に〈逃げろ〉と言いたい。
まず〈逃げる事〉です。
逃げる事は自分の身を守り、結果、勇気をもたらす事だと信じています。
逃げる事は恥ではありません。
馬鹿にされたっていいじゃあないですか?
笑われたっていいじゃあないですか?
互いに誰も傷つきません。
馬鹿にして、笑う者ははそれで終わります。
「あいつは根性がない、逃げたよ、だらしねぇな・・」
それで終わりです。
逃げないで逆らったり、憎しみをぶつけたりすれば怒りはさらに倍増します。私ら警察官も良く馬鹿にされますが、何も気にしません。平和で、何事も起こらない方が良いと思っているからです。
二つ目は、〈決して相手と目を合わせない〉事です。
争いが起こると、口汚い言葉がありますが、それ以上は目と目の関係になります。
「目は口ほどモノを言う」という言葉があるように、目は以外と正直なものです。
怒りの目、悲しみの目、納得していない目。喜怒哀楽があるように、顔は笑っていても目は笑っていないという事もあります。
街を歩いていて目と目が合っただけで「眼を飛ばした」などと言って喧嘩が起こるくらいですからね。犬や猿だってじっと睨みつければ怒り出します。
それと同様に、争い事の場合も同じ〈目を合わせず無視します〉。
すると、相手は「ちゃんと目を見ろ!」「おい、目を見て話せよ!」「聞いているのかよ!」などと言いだします。
それでも目を合わせないようにします。
すると、相手は怖くなるのです。
無視は相手の心をわからなくさせる方法で、わからない人は不安に陥ります。
「こいつ、何を考えているのか?」「馬鹿なのか?」「俺の事が怖くないのか?」「一体何を考えているのだろう・・」と余計な事を考えるようになります。
自分のやましさが反動となって恐れるのです。
ですから、理不尽な相手を恐れず、その場から少しでも速く〈逃げる〉〈避ける〉〈去る〉〈離れる〉ことをお勧めします。
まず、勇気を持って逃げる。その自分との闘いが自分を守る方法のひとつなんです。
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※本内容は、悪口、いじめ、誹謗・中傷を中心とした内容ですが、「著作権侵害」「著作者人格権侵害」「肖像権侵害」「プライバシー権」「パブリシティ権」「個人情報保護法」、その他「人格権」「人権」等に最終的にはつながるものばかりです。
特に、ツィッター、フェイスブック等のSNS全般、このnoteなども含まれるものです。断じて、許すことのできない犯罪です。
言葉によるいじめ、暴力など他人を著しく傷つける行為がウイルスのように広がっていく時代になりました。
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