【取材】新たな曲げわっぱの形を追い求めて:株式会社りょうび庵成田敏美さん
にしの:物を生み出していく面白さ、楽しさ、というものはありますか。
成田さん:それはあるね。完成の形を想像ながら、ああでもねぇな、こうでもねぇな、って。やっていく時は至福の時間だね。1回でスパッとできないし、自分で試行錯誤しながらだね。
にしの:なるほど。成田さんが作る曲げわっぱは、お弁当箱の他ワインクーラーやパン皿もありますよね。
成田さん:そう。今までのわっぱって木を曲げて底を入れるだけだから、丸か小判型か、高いか低いか、形が決まってくるん。それだと面白くない。でも、その曲げるっていう技術を活かせば、面白いものがいっぱいできるじゃないかって思っているんです。
■profile
成田敏美(Toshimi Narita)
1950年 生まれ
1977年 三菱金属鉱山退職
1978年 前大館工芸社入社 約20年間営業の仕事に携わる
2000年 「工房るわっぱ」の名前で独立
2018年 新会社「株式会社りょうび庵」を設立
ここから先は
2,589字
/
5画像
¥ 250
サポート分は、取材費などに使わせていただきます!