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生殖可能な着脱式男性器

ウールさんの家族は仲良しだ。
お互いを大切にしあっていると感じる。

だからこそ、
そのウールさんの家族に
「子供の顔を見たい」と言われると、
私はどうしたらいいか分からなくなる。

その事で悩むウールさんを見ると、尚更だ。

私達は若い、若過ぎるくらいだ
だから子供を産むカウントダウンには
まだ暫く余裕がある。

自分の心は女だ。
女でしかない、しかしこういう時だけ
椎茸が生えるように
「ニョキ」っと男性器を生やしたい者だ。
だけどそんなことできない。

なんだろう、私は寂しいのか?
それもあるどれだけ幸せに暮らしていても、
結婚して子供を産まない限りは
ウールさんの両親は安心できないのかと。
そんなの、もう最初から無理じゃないか。
肉体の種類が違うのだから、変えなど効かない。

いや、私は子供を作れないことが悲しいのではなく、子供を作らないと両親から認められないことに、寂しさを感じるんだ。
そして、相手の家族がみんな仲が良いからこそ、私という異分子が家族の歴史を団結を破壊しているように、破壊していくように感じる。

二人の生活は、とても暖かだ。
だけどタイムリミットが存在する面もある、
私は諦めることが出来るのだろうか?
この温かく居心地の良い関係を。

ただ、今言えるのは、今この時間を目一杯楽しむということ。目を背けてもいられない二人暮らしの問題だし、今日はここに書きに来た。

寂しさと同等の
「え?どうしようもなくね?」という無力感が心にある。
私はウールさんの人生を引き留めていていいのか?それはいつまで許されるのか。

ウールさんの家族仲が悪ければ、良かったのに。良いから問題なんだ。おわり。

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