
秋田県の「横手焼きそば」と陽気な店主
秋田に滞在中の暇真(いとま)です。
今日は同じプロジェクトに参加する仲間と、お昼ごはんを食べに出かけた。
場所は横手市十文字町にある焼きそば屋「味一番」。
普段一人だったら絶対入らないような、年期の入った店構えの飲食店だ。
私が「秋田っぽいものまだ食べてない…」
「リーズナブルで手っ取り早く秋田を感じられる店に行きたい…」と駄々をこねていたら、参加者の一人がこのお店を見つけてくれた。
食べログの評価は3.14となんとも言えない数字だったので怯えていたのだけど、結果、私は大満足の食事体験をした。

ホント、食事体験という言葉がしっくりくる。
店主のお父さんがめちゃいいキャラクターなのだ。
「どこから来たの?」と聞いてくれて、県外からだとわかると「サービスで大盛りにしておきました!」ととびきりの笑顔で提供してくれる、陽気な方だった。
常連さんにもめちゃ優しい。
「○○さんは、いつものだね」と注文を把握しているのはもちろん、「身体冷やすと悪いから、ちょっとぬるめの水にしとくね」「はい、コーヒーおまけ」「たけのこの里も持っていってね」と、次々気遣いが出てきて感心してしまった。
食後、私たちがバニラソフトの看板を見ながら
「おいしそうだね」「でも全部は食べれないかも」と話していると「提案なんだけど、バニラアイスを二人ずつ半分こで食べるのはどうでしょう?一人100円にまけるよ」と提案してくれた。
「半分ことは??」と思いながら提案を飲んだところ、特大ソフトクリームをつくって、その上にコーンをかぶせ、綺麗に半分こにして渡してくれた。
発想がすごい!そしてサイズ感丁度良い!!サービス精神の塊だった。

私はこの店主のことがすっかり好きになってしまった。店の壁紙も店主のこだわりが詰まっている。
「1972年創業です」から始まり、店内の空気は3分で全部入れ替わるだの、身の丈に合った商いを生業(なりわい)としていますだの、水がこだわりの電解質がなんちゃらで健康に良いだの、いろいろ書いてあって面白い。店主の人柄や心情が滲み出ていた。
マニュアル通りの接客も気兼ねなくて好きだけど、たまにはこういう感じも良いね。すごくホッコリしたし、終始笑いっぱなしだった。
私はお店の人に「ご馳走さまでした」はギリ言えるんだけど、「おいしかったです」とか「また来ます」までは言えないことが多い。
でも、今日はすんなり言えた。
なんなら、常連とおぼしきおばあちゃんとも「また会いましょう!」と挨拶して帰った。なんだか胸が一杯だ。今日あった人たちには、どうか皆んな、長生きしてほしい。
そりゃ半世紀愛されるお店だよなぁ〜、と思いながら帰ったのでした。また行きます。
▼店舗紹介

店名:味一番
住所:秋田県横手市十文字町西上42-5
営業:年中無休(6:00 - 20:00)
店主の紹介に夢中で、味の紹介を忘れていた(笑)
モチモチの太麺にソースが絡んで美味しかった!目玉焼きの半熟具合も最高!焼きそばに絡めて美味しくいただきました。
焼きそばって途中で味に飽きることが多いけど福神漬けもたっぷり付いてきたので、最後まで美味しくペロリでした♡ 十文字ラーメンの方もいつか食べたいな!
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