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川連漆器の蒔絵に挑戦した話in.秋田

暇真(いとま)です。

昨日から秋田に滞在している。「せっかくだから秋田っぽい事を」という事で、今日は伝統工芸品・川連漆器(かわつらしっき)の蒔絵(まきえ)体験をした!

◾️ 蒔絵(まきえ)とは?

「蒔絵」というのは、漆器の表面に漆(うるし)で絵や模様を書いて、それが乾かないうちに金属の粉をまき、器に定着させる事を言う。

今回の体験では、器を選ぶところからスタートした。選択肢はお椀やお盆など全部で5種類。(時期によって内容は変わるらしい。)私は一番オーソドックスな黒のお椀をチョイスした。

教えてくれる職人さん曰く、お椀は湾曲してるから、平皿やコースターと比較すると難易度が高いらしいのだけど、お椀が一番生活に馴染みそうだったのでコレに決めた。

◾️ 下絵選び

私が選んだお椀と下絵

次に複数枚ある下絵候補の中から絵を選び、柄を転写していく。私は薔薇の花にする事にした。転写シートの上に、薔薇のイラストを載せてテープで留め、その上を鉛筆でなぞっていく。

筆圧が足りない部分は職人さんが補ってくれた。
これ以上の圧は無理でしょ、と思いながら見ていたのだけど、職人さんは鉛筆がミシッ…と音を立てるくらい圧をかけていたので、なるほどと思った。

◾️ 漆塗り

次に小筆で柄をなぞる。
コレが結構難しい。下絵の線の内側だけを塗り潰し、下絵の線は残すようにして漆を塗っていくのだけど、どうしても下絵の線まで塗りつぶしてしまって上手くいかなかった。私は美術系の取り組みには自信があったのだけど下手すぎて悲しくなるレベルだった。

でも職人さんは、めちゃ褒めてくれた。
「上手いよ!全然線潰れてないし!!」
「塗りの厚さもちょうどいい!」
「もうこのまま職人さんになっちゃう!?」

……、最初は、上手い訳ないじゃん!お世辞言うなよ!とひん曲がった受け取り方をしていたのだけど、次第に乗せられてしまって「たしかに私は上手いかもしれない。」とニマニマしてしまった。

蒔絵体験の様子

漆を塗り終えると、職人さんと一緒に色を選ぶ。
私は薔薇の花の赤を中心に、紫や銀、緑を合わせてもらった。器の上に粉を振り、それを吹き落すと、漆の上だけに粉が残って、綺麗な薔薇が出てくる。

◾️ 完成

そうしてできたのがコチラ!!

完成🌟

かわいい!!!!
このキラキラ具合、私の中の女児が手を叩いて喜んでいる。プリキュア5の必殺技、プリキュアレインボーローズエクスプロージョンを思い出した。

それで、うん。
やっぱり線は多少潰れてた。

でもコレ、見た目の印象以上に難しいという事だけ書いておく!!フリーハンドで描くわけでもあるまいし、そんなに難しく無いだろうと軽んじちゃいけない。下絵があると言っても、光にかざさないと良く見えないくらいの薄い線だし。想像以上に大変なんだからな!!!!?

完成した漆器は、そのまま家(宿)にお持ち帰り。
低温・多湿の場所に一週間放置したら使い始めてOKとの事だった。

川連漆器の良さの一つはその丈夫さなので、これからは特別な思い出の一皿として日常遣いしていこうと思う!

▼ 体験場所に関する情報

株式会社 佐藤商事

体験場所は、「株式会社 佐藤商事」さん。
プラン料金は2,750円だった。しかも、日本全国のおでかけスポットを掲載しているサイト「アソビュー!」経由だと、なんと50%オフで制作できた。

職人さんたちも優しくて、お話しするのが楽しかった。帰りに、東成瀬村出身の漫画家、高橋よしひろさんの『銀牙 -流れ星 銀-』という漫画を紹介してくれた。聞くと、犬と熊が戦う漫画らしい。

高橋さんは、増田まんが美術館の名誉館長らしく、彼の漫画はそこに行くと無料で読めるのだとか。
時間見つけて、立ち寄って見たいなぁ。

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暇真
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