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ほんのちょっと自分を労る食事

無職の暇真(いとま)です。

最近は「暇になった時間に何が入ってくるか」
をよく観察するようにしてる。

◾️季節の果物

入ってきた習慣の中で、歓迎しているものの一つが
「季節の果物を食べる」というものだ。

会社員時代は、果物の皮を剥くというひと手間がムリだった。2分もかからないのにね。切るのはもちろん、包丁を洗ったり、皮を処分したりする面倒臭さを想像して、んな事してまで食べたくないわ!と思ってた。カット売りしてるパイナップル以外、買う気になれなかったんだよな。

まあ別に、それが悪い事とは思わない。
カット売りフルーツを活用するのも全然アリなんだけど、その他の選択肢が無くなるのは悲しい。

食事の選択基準が「手軽なもの」だけになって
「季節のものを食べたいなー」という気持ちが湧く余裕がないのはさみしい。そんな風に思う。

梨、おいしいね。
みずみずしくて。これからは毎年欠かさず食べたい。去年も食べればよかった。これまでの分も食べ尽くす気持ちで、今年はいっぱい食べようと思う。

◾️トクベツな卵

そう言えば先日、卵を買った。

普段なら一カ所のスーパーでほかの食材と一緒に買うのだけど、その日は卵専門のお店に行ってみた。そこは「贈答用の卵」なんかも扱うお店で、6個入り1,000円の超プレミアムな卵もあった。

さすがにソレには手を出せなかったけど、せっかくなので15個入り580円のものを購入した。一番グレードを抑えた卵だけど、それでもちょっとトクベツな気持ちになれた。

卵は、割ると黄色を通り越してオレンジ色で、
ただの卵かけご飯がワンランク上の朝食になる。
(※この赤みはアスタキサンチンという抗酸化作用のあるエサの影響らしい。)

これまでの一食分の値段で、特別な朝ごはんを15回楽しめると思うと、なんだか良い買い物をしたなーという気分になる。

こうやって時間に余裕ができて、食事に気持ちが向くようになったのは幸せな事だ。自分を労っている感じがする。果物を剥く手間や、買い出しの手間を許容できるようになったのは、心が豊かになった感じがして嬉しい。ヒトとして正しい方向に進んでいる感じがする。

こういう変化を見逃さずにいきたい。

2024/09/11_無職日誌(6日目)

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暇真▷文学フリマ東京P-36
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