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一度は見ておきたい作品 ~プラハナショナルギャラリー編~

皆さんこんにちは。

つい最近、一番行きたかったチェコの宝庫ともいえるのプラハナショナルギャラリーの常設展にいってきました。

今回はそこに展示されていた私のおすすめ作品を5点ご紹介いたいと思います。

1.『JOBⅡ』 アルフォンス・ミュシャ  

チェコを代表するアーティストと言えば、ミュシャ。
プラハにはミュシャ単独の美術館も存在するほどチェコ人の誇りでもある画家です。

実際にプラハ市内をぶらぶら歩いていてもレストランやポスターのチラシなどにミュシャの絵が起用されていることが多く見受けられます。美術館に行かずともお目にできるアーティストでもあります。

今回ご紹介するJOBというポスターですが、ナショナルギャラリーでは「たばこの変遷とアート」という企画展を催しており、そこに展示されていました。

装飾美、色合い、煙の動き、すべてにおいて私の大好きが詰まっています。

『JOBⅡcigarette paper advetisement』 アルフォンス・ミュシャ 1898年


2.『Promenade in the Rieger Gardens』ボフミル・クビシュタ

2つ目もチェコ人画家の作品です。
クビシュタの作品はどこかどんよりしたオーラもありますが、絵を見ていると色合いや筆遣いにより絵画に飲み込まれるかのような感覚がします。
なかでもこ作品は絵の動きと色遣いが興味深く、私のお気に入りの作品の一つです。

『Promenade in the Rieger Gardens』ボフミル・クビシュタ 1908年

3.『Myself, Portrait-Landscape』アンリ・ルソー 

フランス人有名画家のうちの1人、アンリ・ルソーの自画像がプラハナショナルギャラリーに保管されていました。

ルソーの絵は遠近感が「???」ですが、そこが私の好きなポイントでもあります。逆に意図せずこの作品を仕上げられるのはなかなか至難の業ではないでしょうか。
のっぺりとした作品に思わず笑みがこぼれてしまいました。

アンリ・ルソー  『Myself, Portrait-Landscape』1890年

4.『Clarinet』パブロ・ピカソ

プラハナショナルギャラリーにはピカソの作品も多く展示されていました。

ピカソは生前多くの作品をのこしている為、彼のアートワークは世界中にありますがこの美術館だけでおそらく5作品以上は目にした記憶が有ります。
その中でも私のお気に入りの作品はこちら。

パブロ・ピカソ『Clarinet』1911年

個人的な意見なのですが、ピカソの作品は見るのに神経を使うためかなり体力がいります。笑
クラリネットを弾く人の正面の顔や横顔など様々な角度が映しとられているように感じます…。願わくば、彼の作品を家の中に飾って何度も時間をかけて鑑賞したいものです。

5. 『Virgin』 グスタフ・クリムト

最後のおすすめ作品はこの常設展のトリでもあるクリムトの作品です。
常設展の最後のセクションにクリムトの巨大な『Virgin』がドーンと待ち受けています。
展示最後の至福の時をクリムトで締めくくれる喜びは大きいですよ。

クリムト作品の最大の魅力は何といっても洋服に描かれている装飾的な美しい模様とその色使いに尽きると思います。

女性の肌の色も陶器を思わせるように美しく描かれていますが、それと同時に少しおぞましさも感じられるトーンがあります。その肌の色とカラフルな衣装のコントラストもあっぱれです。

グスタフ・クリムト 『Virgin』1913年


クリムトはアール・ヌーヴォを代表するオーストリアの画家です。出生地はウィーン郊外の町ですが、クリムトが生まれてすぐウィーン含めチェコやハンガリーはオーストリアハンガリー帝国の一部となります。そのため、クリムトはチェコとも縁のある人物なんです。

クリムトの作品と言えば、おそらく皆さんが一番最初に頭に思い浮かべる作品である『接吻』はウィーンのベルヴェデーレ宮殿に展示されています。
こちらの作品も一度は見てみたいので、いつになるかは未定ですが、作品を拝めた暁にはクリムト特集を組みたいと思います!

最後に

いかがでしたか?
私が行ったときは平日の朝ということもあり、展示室にはほとんど人がおらず、貸し切り状態でゆっくりと気になった作品の1つ1つを鑑賞することができました。皆さんもナショナルギャラリーに行く際にはぜひ平日に行ってみてください。

今後も少しずつ、チェコの美術館やギャラリーなどの特集を組んでいけたらなと思います☺


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