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# 銀座60min #マイプレシャスタイム #林宗一郎師 能「砧」レビュー 街角のクリスマスツリーが門松に、一夜で変貌する銀座の景色。この街ならではのスピード感は新時代が始まりそうな予感で人々をワクワクさせている。 今の私たちの生活を見回してみると、DX(デジタルトランスフォーメーション)化の波に乗って、自分の時間を有効に使う方向に大きく舵が切られてきたことに気付かされる。IT化やAI化は、企業の利益拡大のためだけに活用されているかの印象を持つが、本来は、私たち人
2022年12月25日に当方も出演する『銀河鉄道の夜』当日パンフレットに、文章を寄稿しました。以下はその転載です。 誰もが名作と呼ぶ『銀河鉄道の夜』だが、まあ、よくわからない話ではある。 ふと気がついてみると旅は始まっていて、車掌、鳥捕り、燈台守やら博士やら奇妙な人々が、幽霊のようにぼんやりと現れては去っていく。銀河ステーションだのアルビレオの観測所だの、名前を聞いても景色の想像もつかないような場所を、列車は静かに通り過ぎていく。 一般によく知られる賢治の第4次稿(最終
小学校6年生国語。狂言『柿山伏』の現代語訳です。
「おばちゃんには『ここ』がないんだよ!」 年長次女がそう言ってトントンとたたいた場所は・・胸(ハート)でした。 それは、我が家の神社での新嘗祭の前日の出来事。 神職資格勉強中の姉とふたりで奉仕する予定だったので 年長次女に、 「お母さんは、明日は 笛?太鼓?」 と聞かれました。 我が家の近くの地域(鳥取県西部)ではだいたい、祭典中の奏楽は太鼓と龍笛です。 普段の祈願でもお祭りでも、奏楽(そうがく)はとても大切な行事のひとつです。 6歳にしてそれを知っている次女
【スキ御礼】歳時記を旅する 18 〔萩〕中*道問へば屋号で示し萩の道 狂言「萩大名」は、訴訟のために在京中の大名が、心が屈して悪しい、今でいえば心が折れてへこんでいるので遊山に出かけたい、というところから始まる大名狂言。 ある大名が京都の下京にある萩の花が見事に咲く趣味人の庭を見せてもらうことになる。 そこの庭の亭主からは即席で和歌を詠むように勧められるのがわかっていたので、大名はあらかじめ太郎冠者から「七重八重九重とこそ思いしに十重咲き出づる萩の花かな」という歌を教わ