マガジンのカバー画像

クラシック 記事まとめ

1,033
クラシックの楽曲・作曲家などについて書かれた記事をまとめていく公式マガジンです!主にハッシュタグ「#クラシック」が付けられている記事を自動で追加し、紹介していきます。
運営しているクリエイター

2021年6月の記事一覧

サウナ?ヘヴィメタ?シベリウス!〜フィンランドを代表する作曲家を識る(1)

新日本フィルnoteではダントツの情報量「岡田友弘《オトの楽園》」。《たまに指揮者》の岡田友弘が新日本フィルの定期に絡めたり絡めなかったりしながら「広く浅い内容・読み応えだけを追求」をモットーにお送りしております。今回は定期に絡めてシベリウス特集! シベリウス(1923年) 我が国でも北欧の国々は観光地としても人気がある。北欧の4カ国とはデンマーク、ノルウェー、スウェーデン、そしてフィンランドだ。フィンランドを除いては君主制の国であり、国王がいる。フィンランドだけは共和制

生きるって悪くない。フジコヘミング88歳の「ラ・カンパネラ」に涙した夜

先週、フジコヘミングのコンサートへ行った夜のお話。 フジコヘミングといえば、「ラ・カンパネラ」の演奏でその名を知る人も多いだろう。不遇の時代を経て60代で見出され、88歳の今も世界を股にかけて活躍する現役ピアニストだ。 私も名前だけ知っていた。今なぜ急にコンサートに行こうと思ったのか。きっかけは、Youtubeである動画を見たからだ。 要約すると、ピアノに触れたこともない楽譜も読めない52歳の海苔漁師のおじさまが、TVで偶然見たフジコヘミングの「ラ・カンパネラ」に感動して

角野隼斗 オールショパンコンサート

2021.6.25 19:00開演 紀尾井ホール ゴールデンかてぃん月間(クラシック倶楽部、ブルーノート公演、ゆずNATSUMONOGATARI参加、映秀。雨時雨参加、メゾンスミノ、オールナイトニッポンクロス、ねぴらぼinvention配信開始、、、)にあって特に煌めいていたプラチナウィーク(Mステ生出演、小曽根さんブルーノート飛び入りセッション、CDTV Live! Live!出演、クラシックTV出演、題名のない音楽会出演)のさなかに行われた、オールショパンコンサート。シ

カナリアの踊り(鍵盤楽器音楽の歴史、第105回)

フランソワ・クープラン第2オルドルは、アルマンド、クーラント、サラバンド、と来て何故かキャラクターピースの《アントニーヌ》が挿入されたあとは再び舞曲となり、《ガヴォット》、《メヌエット》、《カナリー》、《パスピエ》、《リゴドン》と続きます。尋常な組曲なら1曲だけ自由曲として入れられるような舞曲が山盛りとなっています。 この中でも白眉は第8曲の《カナリー Canaries》でしょう。南国的な爽やかな曲調ながら、どこか寂しさを感じさせるこの小品には、かつて伯父ルイが得意としたよ

篠原眞 室内楽作品による個展 リハーサル風景 その1

7月16日(金)に、東京オペラシティリサイタルホールにて開催される、「篠原眞 室内楽作品による個展」のリハーサルが開始されております。 先日は、<ソナタ>、<オブセッション>の二回目のリハーサルが、篠原眞氏を交えて行われました。 コンセルヴァトワールの卒業試験のために書かれた<オブセッション>は、世界中のオーボエ奏者が演奏する現代オーボエの定番ですが、バルトークやメシアンの色濃い影響が残る<ソナタ>もまた、かなり力の入った名曲です。1958年の段階で、このレベルのヴァイオ

SELMER(セルマー)の歴史と特徴について語る

前回の記事が思いの外反響を呼んでいて嬉しいです、、! でも、他の記事も力作なので、ぜひ読んでいただけたらと思います(^人^) 25日は久しぶりのライブです!!! MCも一人で進めてまいりますので、よろしくお願いします!!!! さて、本日は楽器のメーカーについてのお話し♪ ナカジ。は最初はクランポンというクラリネットメーカーの楽器をずっと愛用しておりました。 現在では、メインの楽器をSELMER(セルマー)で、サブをクランポンという使い方をしております。 セルマーを使うきっ

ペダルがない。。② ~ 華麗なる大ポロネーズop.22

私もいつも発見だらけのペダルがないシリーズ。 今日はアンダンテスピアナートと大ポロネーズ op.22で見てみましょう😊☘️ こちらの2段目。ないですね🙂 そうなのです、ペダル、またしてもないのです😶”” こちらも世界中のCDでペダルは使われていますが、 なかったのです。😳 こちらも、ペダルなしの感覚に慣れるのに時間がかかりました。 弾いてみると解ると思いますが、中の和音のコントロールも、 より多く繊細に、必要になります。 仕事が増えちゃいます(笑) そして、指先や耳の感覚

雨音と、英雄ポロネーズ

朝から聞いていたラジオを止めて、ゆっくり出かける準備をしてると、外から雨の遊ぶ音が聞こえた。 気持ちいいものだな。 外からするその音は素敵だった。 雨の音に任せて過ごしていると、急に”あの曲”が聞きたくなった。 けど曲名を忘れてしまった。 階音でテーマを検索窓に入力してみる。 「ファーミミードレファミミレミー」 出てこなかった。 間違えて入力したかな。 ピアニストでYouTubeされてる方も弾いてたかも。 何曲かクラシック曲にあたってみたけど出てこない。

オーケストレーションの勉強法

オーケストレーション(管弦楽法)を学ぶ上で欠かせないのが「スコア(総譜)の分析」です。楽器法や管弦楽法の本を読んで各楽器に関する知識を蓄えておくことは言うまでもありませんが、独学の方でも音源を聴きながらスコアを読んでみる、ということは普段から行っているのではないかと思います。 このスコアを読む作業は「スコア・リーディング」と呼ばれ、スコア・リーディングに重きを置いた本も出版されています。しかし、音源を聴きながらスコアを読んでみても、譜読みが速くなければ音符を眺めているだけに

七月は開催したい!!

こんにちは! ファゴット奏者の蛯澤亮です。楽器を吹いたり、youtubeやnoteで情報を共有したり、コンサートの企画運営をしています。一緒に人生を楽しんでいきましょう♫ さて、第二水曜日に定期開催しているハルモニームジークですが、タイミングが悪く、今年はまだ一回もまともに開催できていません。 しかし、7月からはなんとか開催したい!!  ↓チャンネル登録お願いします↓ 変化球なアンサンブルを開催!!さて、7月のはるむじはちょっと変化球。 これまで、延期に延期を重ねた

【旋律の天才と言われた作曲家】美しいイタリア歌曲や日本との関わりなど

歌曲の作曲家として知られる、イタリア人作曲家・フランチェスコ・パオロ・トスティ。 音楽史の中では目立つ存在ではないかもしれないが、声楽を勉強している人であれば必ずと言ってもいいほど彼の歌曲を歌ったことがあるのではないだろうか。 今回の記事は、作曲家・フランチェスコ・パオロ・トスティについて取り上げ、彼の生涯や代表的な作品について書いて行こうと思う。 歌曲の作曲家として知られるフランチェスコ・パオロ・トスティ。 フランチェスコ・パオロ・トスティ (1846-1916)

絶対音感と相対音感について語る

梅雨の時期に突入しましたね! リードのコンディションが難しい時期でもありますが、ペラッペラなリードも案外この時期活躍するので、捨てずにとっておきましょう! さて、本日は、『絶対音感』と『相対音感』についてそれぞれお話ししていきたいと思います。 この議論は、本当に様々な説があります。 なぜなら、人間の耳の聞こえ方は人によって異なる事もあるため、一概に言えない議論なので、なんとも言えない部分があります。。 ただ、本日は一般的によく言われている説をお伝えしていこうと思います♪

来週は銀座アンクで2日連続バイオリンとの二重奏

こんにちは! ファゴット奏者の蛯澤亮です。楽器を吹いたり、youtubeやnoteで情報を共有したり、コンサートの企画運営をしています。一緒に人生を楽しんでいきましょう♫ 毎月第四金曜日に出演している銀座アンクですが、今月は木金の2日出演!!しかも違うバイオリニストと!! ↓チャンネル登録お願いします↓ 木曜日は西野絢賀とパガニーニ6/24(木)は西野絢賀との演奏。 アヤカは昨年末の「ハニーファニークリスマス」にも出演してもらったり、飲んだり、公私共に仲良くしてもらっ

イネガル(鍵盤楽器音楽の歴史、第103回)

フランソワ・クープランの第2オルドルは、ニ短調及びニ長調の作品22曲から成り、これはクープランの全オルドル中でも最多となります。やはり前半は舞曲中心で、後半は自由な標題のついたキャラクターピースが並ぶという構成になっています。 第1曲は《アルマンド「苦労」 Allemande La Laborieuse》ニ短調。 この何ともそそられない題名は「勤勉」とも訳せますが、この曲の陰鬱な調子にはポジティブな言葉は不似合いでしょう。 実際この曲はクープランのクラヴサン曲には珍しく