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デザインシステム知見まとめ

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デザインシステムの知見をまとめていくマガジンです。noteではプロダクトデザイナーを募集しています→https://open.talentio.com/r/1/c/note/pa…
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記事一覧

タイミーでは先鋭的なDesignDataOpsを構築した

こんにちは、タイミーのプロダクトデザイナーの横田です。 私たちは900万人以上のワーカー様が利用するスキマバイトプラットフォームを運営していますが、プロダクトデザイナーはかなりの少数精鋭です。 今回は、タイミーのプロダクトデザインにおける仕組み化についてご紹介します。 DesignDataOpsに取り組むデザインをめぐるオペレーションの整備については、近年はDesignOpsという活動の一部として捉えられています。しかし、DesignOpsの意義は拡大し、組織運営などのソフ

OOUI研修を行いました!

こんにちは! リクルートプロダクトデザイン室 デザインマネジメントユニットで、『Airレジ オーダー』のデザインディレクターをしている新井です。 私が所属しているデザインマネジメント5部(SaaS)(以下SaaSデザマネ部)では、スキルアップのために、研修を年に1回行っています。先日、デザインコンサルタントをされているソシオメディア株式会社の上野さん、藤井さんを講師にお招きして「オブジェクト指向UI研修」(以下OOUI研修)を実施したので、その内容をレポートします! Sa

小さく始めて大きく育てる、私たちが実践したデザインシステムの作り方

こんにちは、HENNGEプロダクトデザイナーのAnnaです。この記事では、私たちが小さく始めて大きく育てたHENNGE Oneのデザインシステム作成と公開までの経緯についてお話しします。 はじめにデザインシステムとは、例えば建築物の足場のようなものです。デザインに構造と一貫性をもたらし、全員がスムーズに作業を進められるよう、私たちを土台から支えてくれます。しかし、建築物が様々にあるように、デザインシステムの在り方もまた異なります。私たちHENNGEのUI/UXデザインチーム

Central と Local モデルで進化するデザインシステムの拡張と戦略

こんにちは、sakito です。 現在、私はサイボウズでプロダクトデザイン全体の戦略を担当しています。その中でも、デザインシステムの活用とその促進は非常に重要なテーマです。 この記事では、デザインシステムを「Central」と「Local」という 2 つのモデルに分けて解説し、それぞれを活用する戦略について考察します。 デザインシステムの階層化デザインシステムは、通常、特定のプロダクトに結びついていますが、一つのプロダクト内でも、管理画面やユーザー画面など、異なる用途があ

デザインシステム啓発のためのアプローチ|kintone Design Systemのオンボーディング改善とリリースブログ

こんにちは。kintone Design Systemチームのトビ(@0b1tk)です。 8月になり夏真っ只中ですね!アドベントカレンダーならぬアツい"夏フェス"が開かれているサイボウズのブログ祭り「CYBOZU SUMMER BLOG FES'24」で、noteを久々に執筆しています🍉 この記事はデザインシステムの社内啓発についてです。 プロダクトデザイン業界で「デザインシステム」に耳目が集まってから数年。ただ作って終わりではなく、ステークホルダーを巻き込みながら開発の軌

デザインシステム運用の裏側:使う側から作る側へ

こんにちは、kintone Design Systemチームでkintone Design Systemというデザインシステムを開発している中川遼太郎です。 私はこれまでkintone開発チームでアプリケーションエンジニアとして機能開発に携わってきました。その中で、デザインシステムを活用する側として日々開発をしてきました。しかし、今年に入ってからそのデザインシステムを開発・運用する側に立場が変わりました。この変化を通じて、私は多くのことを学び、デザインシステムの重要性を理解し

kintone Design Systemのミッションと運営理念を公開

Design Stageではデザイナー・デザインテクノロジストを中心にデザインに関する各種ノウハウや取り組みなどを発信します。 サイボウズでkintone Design Systemチームのリーダーをしている白鳥亜美(@__amishiratori)です。 kintone Design Systemは利用者である、製品チームのエンジニアやデザイナーと共に協力して成長させているデザインシステムです。 多くの方々にkintone Design Systemの取り組みに共感し、

デザインシステムチームとQAエンジニアの取り組み:kintoneのユーザー体験を最高にするために

この記事は、CYBOZU SUMMER BLOG FES '24 (Design Stage) DAY 4の記事です。 kintone Design Systemチームは、kintoneの「ユーザー体験を最高にする」をミッションに活動しています。その手段のひとつとして、kintone Design Systemを開発・運用・啓発しています。 この記事では、ユーザー体験を最高にするために、kintone Design Systemチームから働き掛け、QA(品質保証)エンジニ

翻訳記事:デザインシステムチームの投資収益率(ROI)

さまざまな企業やチームのデザインシステムプロジェクトを支援し、アドバイザーとして関わる中で、必ず話題になるテーマの一つが「どうやってデザインシステムやチームそのものの費用対効果を社内で説得するか?」というのがあります。 結論から言うと、デザインシステムは企業活動の一環であり、成果物としてのアウトプットでない事を理解する必要があります(もちろんFigmaファイルを作ることでもない!😁)。つまり、デザインシステムを進めるためには、企業活動として必要なコストの予算化(しかもかなり

カラーパレットのコントラスト比を揃えるのにOKLCHカラースペースが便利だった

株式会社アンドパッドでUIデザイナーをしている、よつくらです。 2024年の7月、おそらく3年ぶりにアンドパッドで運用しているデザインシステムの、網羅的なカラーパレットを作成しなおしました。今回、カラーパレットのコントラスト比を揃えるのにOKLCHカラースペースが便利だったので紹介します。 網羅的なカラーパレットのコントラスト比を揃える前回カラーパレットを作成したとき、1段階目の網羅的なカラーパレットと、2段階目の意味を持ったカラーパレットを作成しました。そのときの学び

生成AIからデザインシステム、Think N1まで! Changing Perspective by Figma イベントレポート

おはようございます!こんにちは!こんばんは! 家計簿プリカB/43を運営する株式会社スマートバンクでプロダクトデザイナーをしているputchomです。 先日Figmaが主催している『Changing Perspective』というイベントに参加してきたので今回はそのイベントレポートをお伝えしようと思います。 能舞台とプロジェクションマッピング会場はGINZA SIXの地下にある観世能楽堂で、通常このようなイベントでは使われないようなFigmaらしいユニークな会場となって

アナリティクスから見えた、SmartHR Design Systemの今への"問い"

SmartHR VP of ProductDesignのおうじ(X / note)です。 最近、保護猫を引き取り『ダダ様』という名前をつけました。 ご想像の通りダダという名前はダダイズムから拝借しておりまして、我が家の既成概念を否定・破壊するような刺激的な猫になって欲しいという願いを込めて名付けました。 さて、プライベートで可愛い猫にアヴァンギャルドな名前をつけている間にもビジネスは加速していくもので、SmartHRもいまや二桁ものプロダクト群、1,000名を超える従業

"ルール"を決めてデザインする意味-デザインシステムとガイドラインについてまとめてみた-

はじめまして!株式会社ajikeの新人UIデザイナー、honoと申します。 新人研修で「デザインルール」について学び、デザインをする時には詳細なルールが必要であることが分かったので、記事にしたいと思います。私と同じように、UIデザイナーとしてのスタート地点に立っている新人デザイナーの方の参考にもなったら嬉しいです!🌟 デザインルールについて書こうと思った理由まず、デザインをする上でのルールについて書こうと思った理由は、研修で「デザインルールの作成」に取り組む中で見つけたデザ

🍳半熟なデザインシステムを育てていく - noteの事例あれこれ振り返り

先日開催された「半熟デザインシステム vol.1」に、note社から登壇させていただきました。たくさんの方にご参加していただけて、とてもありがたかったです!オフライン開催ならではの、リアルな取り組みや悩みについてディスカッションできて、登壇しながらもとても勉強になりました。 今回はそのなかでお話しした、noteのデザインシステムの取り組みについて、内容を振り返りつつ、補足できるポイントも合わせてのまとめです。 イベント全体がまとまったレポートは、こちらの記事に書いていただ