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スゴイやつは凄い
仕事をしていると「あいつにはかなわない」と思う人に出会います。そのときにはこう考えようというお話。
自分の鼻を折るヤツはすぐそばにいる
あるプロジェクトに配属されたAさん。
ある程度仕事ができるAさんはチームを取りまとめる役割を課せられていました。自分のチーム内での立ち位置も理解していて課せられた役割をまじめに果たすうちに、自分はチームに役立っているという意識が芽生え、より真剣に仕事に取り組むようになりました。
が、そういうときに決まってチーム外から助っ人が、これまた仕事ができるヤツが入ってきてしまうんです(笑)。この助っ人をBさんとしましょう。
チームにしてみれば使える戦力が増えるのでよいわけですよ。そのチームのマネージャーも万々歳のはず。
でも現場で頑張ってきたAさんにとっては面白くない。
「仕事ができるのはうれしいが、あまり出しゃばらないでくれ」
Aさんの心の奥からそう聞こえてきます。このような経験をした人は多いのではないでしょうか。
意外と近くに仕事ができる人は隠れているものです。そして結果的にBさんがAさんの自信の鼻(天狗の鼻ともいう)を折ることになるとは。。。
無言の抵抗
AさんとBさんは一緒に仕事をすることになりましたが、Bさんが「Aさんが導入していたやり方」への改善の提案を突き付けることが増えてきました。
AさんはBさんの提案を聞く素振りをしながらうまく言葉で交わして導入を阻止し、自分の思惑通りにチームを運営しようとします。
そんなことを何回かやっているうちにBさんは自分の改善要望を受け入れてもらえないことへの不満を上司にグチってしまいます。上司はそれを受けてAさんに、Bさんの提案のどこがだめなのか?を問いかけます。
Aさんは、Bさんの提案は優れていることはわかっているが、自分が取りまとめてきたチームのやり方を変えることに漠然と嫌な気持ちがありました。それがBさんの提案を受け入れられない理由の大部分になっていたため、Bさんの提案がダメな理由を客観的に答えられなかったのです。
さぁこのAさん。Bさんの提案に無言の抵抗を示した形になってしまってますが、あなたがAさんの立場だとしたらどうしますかね?
あるあるなパターンなのでいろんな答えがありそうです。
あきらめの境地
Aさんは上司に、Bさんの提案を受け入れるよう説得されました。Aさんは、Bさんの提案拒絶のはっきりとした理由がなかったことと、Bさんへのやりきれない気持ちから提案を拒絶していたことはAさん自身もわかっていたため、どうしようもないと悟ります。
Aさんは上司の言う通りBさんの提案を受け入れました。提案を受け入れた後のチームは皮肉にもAさんが運営していたときよりも見違えてよくなっていきました。
Aさんはチームがよくなったことへ感謝をしつつも、自分がチームを最後まで引っ張り切れなかったことに悔しい思いをしました。ここでAさんが到達したのは、どうせ自分なんて…というあきらめの境地でした。
Aさんかわいそうですねぇ。他人事に思えるかもしれませんが、これはもしかしたら明日のあなたかもしれないのです。
認知したあとの楽園
AさんはBさんに対して、自分にない能力への嫉妬と、途中で自分の仕事に割り込まれたことへの憤りを感じ、Bさんをできるヤツだと認めるという行為をしませんでした。
もしAさんが早い段階でBさんと「Bさんすごいなぁそんなことができるんだ、僕にはできない」「いやいやAさんだって目の付け所が鋭いですよ」など、お互いを認める行為を交わしていれば、Aさん自身の気持ちも、チームの今後の運営も、もっと建設的にことが運んだ可能性が高いと思います。
自分より能力があるヤツを認知するのは、自分に自信を持ってきた人ほど難しいです。たぶん多くの人がその認知ができずに歯がゆい思いをし、場合によっては人事考課に影響するような事態に陥ってしまう場合もあるでしょう。
認知さえしてしまえば、そのあとは楽園のように仕事ができるのに。。。
スゴイやつは凄い
結局この言葉を言いたくてつらつらと書いたわけですが(笑)、ようするに
スゴイやつは凄い
んですよ。自分がかなわないと思おうが思うまいが。
そしてそういうヤツに限って静かなオーラをまとってこちらを見てくる。自分は下げすまされているのか、馬鹿にされているのか、と感じるかもしれませんが、これは完全に負の自己暗示です。
スゴイやつは最初から凄かったわけではないのです。
そこに気がつけば、スゴイやつが凄くなっていった過程がわかってきて、そこから自分が学べる観点があるかもしれないのです。
友達になれたスゴイやつはいずれ、自分が凄くなる手助けになることが多いのです。だから早めに仲良しになりましょう。たとえ少々嫌なヤツだったとしても(笑)
「きみ凄いねぇ。どうやったらそんなことできるの?」
私がスゴイやつに出会ったときに最初に聞く言葉ですが、凄いと認める行為の最初の一言としては十分な言葉だと思っています。
よかったら使ってみてください。