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うまみと塩味 どちらを勝たせるか
食後満足につながる上でとても大切な選択のお話。
66日ライティングマラソン。49日目。
66日ライラン もう49日ですね~。あっという間にそろそろゴールが見えてくる・・・か。
しかし暑すぎる毎日です。
お盆休みの人もそうでない人も、水分補給・栄養補給は怠らずに、もう少し○○暑い夏を乗り切ってくださいませ。はい、私も同じくがんばり🐭。
本日のメニュー
牛カルビ丼、味噌汁、揚げたこ焼き。
今日の品目を見ると ん? と首をかしげる方もいるかと思います。それはたぶん 味噌汁 と 揚げたこ焼き ですね😅
自然だと思います、その反応。フツーは食さないです。
でもね、実はこれ、私が学生時代に足しげく通ったたこ焼き屋台のおばあちゃんから教えてもらった、サイコーの組み合わせなんです。
そして昼ご飯戦の気づき、タイトルの「うまみと塩味 どちらを勝たせるか」と合わせてお送りします。
味噌汁のパワーとたこ焼きの妙
学生時代、学校の施設を使って夜遅くまで友達とあーだこーだの議論・実習をし、へとへとになって友達の家(一人暮らし)に転がり込み、なけなしのお金を出し合って遅い夕飯を買って食べ、次の日の朝方までさらに話しまくる、ということをよくしていました。
何をそんなにって?音楽や芸術や遊びや女の子の話です(笑)。まぁフツーの学生にかなり気が生えた濃いー話ばかりしてましたが。
そんな日常の中、少ないお金でお腹をいっぱいにするにはどうしても炭水化物の力を借りる必要がありました。買って作るのもいいけれど、ぱっと購入できてお腹をすぐに満たせるものの一つに、屋台のたこ焼きがあったのです。
学校の最寄り駅のすぐそばにね、70代は越えてたかなぁ、足の少し悪いおばあちゃんが屋台を引いてたこ焼きを売っていました。
雨の日も風の日も毎日毎日。夕方の日が暮れかけた時間から22時くらいまでの間の営業時間。
営業時間はおばあちゃんの裁量(笑)。気が向いたら屋台出して、しんどくなったら屋台をたたむ。だから、行っても店がない日も多い。
私は友人とでそのおばあちゃんのたこ焼きやに、ほぼ毎日入り浸っていました。屋台だから当然座るとなどないのですが、
「おばちゃん、今日カリッカリのある~?」
「あるでぇ~。今日はお客さん少なかったから、ちょうどいいあんばいのがあるわ」
そこのたこ焼きはフツーに食べてもおいしかった。でも一番おいしいのは焼き立てではなく、よく手入れされた鉄板の上で長めにコロコロ転がされて表面がカリッカリになった、でも中身はなぜかとろみが残っていて、とても油のいい香りがするヤツ。これが一番好きでした。
だからおばあちゃんの店には営業時間終わりを予想して(笑)ギリギリに行き、売れ残ったたこ焼きをまとめて買うということをよくしていました。
おばあちゃんもよくそれを知っていて、私たちが来ると見越して意図的に多めのカリッカリのやつを焼いて置いておいてくれた。もうそれがうれしくてうれしくて^^。
ある日、講義の都合でどーしてもおばあちゃんの店に行けない日がありました。
(あ~もしかしたら今日もおばあちゃん、カリカリたこ焼き焼いてたかもしれん、悪いことしたな…)
その日から遅くなっていけない日は、学校へ行く前に、
「おばちゃん、今日は夜来られへんから焼いとかんでいいで」と言ってから学校に行くようになりました(笑)。
おっと、たこ焼きの話だけで1000字を超えてしまった(笑)、いや、それくらいそこのたこ焼きは美味しかったということです。
で、話を戻します。
たこ焼きって不思議な食べ物でね、巷では「カリふわ」がいいとよく言われますが、こと関西のたこ焼きについてはそのおいしさを左右する要素はとても多い。
おばあちゃんの店には、
・手入れ(焼き入れとも言う)が行き届いた、油がしみ込んだ、太目の鉄板
・弱火でじっくり焼くタイプ
・生地が少し塩味が強く、かつ出汁がよく効いている
・ソースが抜群にうまい(けど濃すぎない)
の特徴がありました。ソースがうまいのは関西では絶対条件ではあります(笑)。
でも、鉄板についてはなかなかこれを備えた店が少ないんですね。そんな鉄板で焼かれたたこ焼きは、冷めてもおいしく食べれました。
ある日、コンパ帰りに酔ってお店にいってたこ焼きを買ったときにおばあちゃんが、
「今日食べられへんかったら、明日朝に味噌汁を作ってその中にたこ焼き入れて食べ~」
と教えてくれました。
半信半疑で次の朝やってみましたが、これがまたうまい!^^。も~、ナニコレ!の世界。
明石焼きとはまた別の、たこ焼きにしみ込んだソース(でも表面にはついていない)、がまた味噌汁の塩味を引き立てて、たこ焼きを噛むと出てくるうま味とまだ残っているとろみが味噌汁と合わさって、とてもいい香りと満足感。サイコーでした。
あ、今日食べた 味噌汁+たこ焼きは あんましやったけど(笑)。
まぁこの想い出を想起させてくれたということで、よしとしておこう。それくらい、たこ焼きと味噌汁は合うよ! ということです。
みなさんもよかったらお試しください。
うまみと塩味 どちらを勝たせるか
さぁ、最後の話題。
たこ焼きでもう今日の書ける字数を盛大にオーバーしてしまっているのでうまく書けるか(笑)。
これは牛カルビ丼を食べてて思いました。
だいたいの丼って、上に乗っている具の味を補完する目的でご飯にも何らかのタレなどがかかっていることが多いですね。鰻丼なら鰻のタレ、すき焼き丼ならすき焼きの割り下、焼き鳥丼なら焼き鳥のタレ、海鮮丼なら専用の醤油、天丼なら天つゆ、など。
ところが今日は牛カルビ丼はご飯にはタレなど味が付くものがない、珍しい丼。でもこれが今日の気づきをくれました。
カルビ肉には味がしっかりついていたので、どうやら肉とご飯を一緒に食べて初めて成り立つ品目だったのです。これは肉のうまみを強くした構成です。ご飯は味がない、肉はうま味と塩味がある。だからうま味を強く感じることができる。
もしこの丼でご飯にもタレがかかってたりしたら、うまみよりも塩味が勝ってしまう。そうするとまた違った味わいになるなぁと思ったわけです。
これね~、食後満足度で言えばおそらく体調などによって食べたときの状態による。だからどっちが正解とは言えない。でもこの区別は知っておいて損はないと思います。
気分がゆったり、体調もしっかり自分が安定しているときはうま味を勝たせて食べる。
疲れた体に塩分を入れ、ついでに気合も入れて回復を図りたいなら塩味を勝たせて食べる。
この使い分けができれば、丼エキスパートへの道も究めていけるのではと思いました。
なのでみなさま、丼を食べるときは自分の状態を少し気にできたら、ハッピーな食事を楽しめるかと思いますので、頭の片隅にでも憶えておいてください。
さぁ、あしたは何を試そうか。