苦手な人と働く時の心構え
どの職場にいても一人は存在する、苦手な人。
距離を取りましょう
という言葉はごもっともだが
それができないから苦しい。
嫌いな人こそ、
上司だったり同僚だったり
距離を取れない人の確率が高い。
私も一定の嫌いな人がいたが
視点が変わってから
心が楽になった。
そこから苦手な人とも
少し働きやすくなったので、
今日はそれについて書きます。
人間関係の歪みの根幹
なぜ人を苦手に、嫌いになるのか。
私の場合、
全ての人間関係の歪みは
「こうして欲しい」
「こうするべき」
という相手への期待に起因していた。
なので私は職場では、
一部の仕事を除き
「誰にも期待しない」
「やるべきことだけをやる」
を徹底してきた。
なんて思わない。
しなければいけない業務を
それ以上でも、それ以下でもなく行う。
ちょっとした無理すらしない。
しかし、これを守っていても
嫌いな人間は、
イチイチ視界に入ってくる。
私はやることをやっているのに、
何でだろうとモヤモヤしていた。
この人たちを理解するに
至った経緯を説明するために
まずは、苦手だった人たちと
それに対した私が過去、
感じていたことについて書きます。
苦手だった人 - 同僚編
①自分だけが大変ちゃん
「持ちつ持たれつ」という
日本語を知らない人間がいる。
「私は私」「君は君」を
突き通すなら良い。
だが、
自分の仕事は手伝ってもらうが、
自分は忙しいから何もできないという
アホがいる。
そういう人と話していると、
会話の結論は全て
「いつも私だけが大変」なので
話ができない。
私はこういう人間に対して
徹底して、救いの手を差し伸べなかった。
②俺超やってますけど君
私たちは所詮、
同じ会社の奴隷でしかない。
にも関わらず、
自分の仕事をエラく大袈裟に、
大層に捉えてる奴らがいる。
それに対して「知らんがな。」
と心で思いつつ、
私はガン無視していた。
苦手だった人 - 先輩編
①無駄なプライドの塊
自分がしたことでなくても
頭を下げないといけないのが仕事。
それが自分の部下の失敗なら尚更。
なのに、部下のミスを素直に謝れない
役職者がちらほらいる。
(自分のミスはもちろんのこと)
ある日、とある部署のマネージャーに
と問い合わせたことがある。
そうすると、
と返事が返ってきた。
(もちろん、間違いの所在を
見つけることが必要な
シチュエーションもあるが、)
この人は毎回、
"自分は間違っていません"
というニュアンスで返信をする。
こちらも別に、
謝って欲しいわけじゃない。
シンプルに、
AがBで返事すれば良い話である。
役職をぶら下げた人間の自己防衛は、
惨めで情けない。
②私を立ててタイプ
相手が自分を持ち上げない場合に、
態度があからさまに変わる人間がいる。
自分を立てる後輩は可愛いが、
それ以外(特に同性)は目の敵。
と自己紹介した40手前の女性社員がいた。
正直痛かった。
「何言うてるんや、こいつは。」
そう思い私は、
最低限の挨拶しかしなかった。
もちろん私は、
彼女の「嫌いな後輩」として認定された。
苦手な相手も、私に期待していた
私だけが彼らを
嫌いなのではない。
彼らもまた、私のことが嫌いだ。
私にはこの視点が欠けていた。
どれだけ一人で
嫌いな人と距離を取る。
相手に期待しない。
自分のやるべきことだけをやる。
を徹底していても、
「やるべきことしかしない」
その態度が彼らは気に食わない。
だから彼らは私をつついてくる。
人間関係は相互関係なので、
上記の自分が決めたことを
徹底するだけでは不十分。
という相手側の理解も必要である。
そうででないと、
彼らの一つ一つの言動に
と感じてしまう。
「新たな期待」が生まれる。
これに気づかず、
何度も同じ土俵に乗り
イライラしていた。
きっと、
自分だけが大変ちゃんは
と言って欲しかっただろうし、
俺超やってますけど君も、
という言葉が聞きたかったんだろう。
先輩も、
と、自身を立てて欲しかったんだと思う。
でも私は、
「知らんがな」
「さっさと結論だけ言えや」
と思っていた
可愛くない同僚であり、後輩なので
(もちろん口に出したことはない)
相手にとっては
期待したリアクションが返ってこない
嫌いな人・気に食わない人
だったんだろう。
あなたも私も未熟な人間
相手もまだまだ人に期待していて
でも、思い通りにならず
プンプンしている未熟な人間だと思えば
って、相手にも、
自分にもちょっと優しくなれる。
こう思い始めてからは
嫌いな人の理解できない言動も、
と流せるようになったし、
私も相手に何かを望むことが
なくなった。