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看護体験談

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看護師として経験した体験談を載せています!
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#准看護師

実体験を元にした看護業務の働き方について

実体験を元にした看護業務の働き方について

私が看護業務に従事していた時の体験を元に働き方についての考えを
伝えてきます。

看護師の実態あくまでも私が従事した病院での出来事ですので
病院によって異なる部分はあるかと思いますが
その点はご了承ください。

始業前のルール

私が最初に従事した病院の伝統的な風習として
新人は早く出勤して皆が使用するカルテや物品の準備をする
というものがありました。

当時の私は
(新人が早く来て準備なんてまる

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感染症病棟〜新型コロナウイルスが変えたもの〜⑪

感染症病棟〜新型コロナウイルスが変えたもの〜⑪

重症患者対応

世間の感染の波が再び広がり
重症患者の割合が増え、常に感染症病棟の病室は満床の状態が続いた。

そして、ある時患者の受け入れ要請が来たのだが…

「え…?じ…人工呼吸器管理でAラインが入ってるような患者!?」

Aラインとは動脈ラインとも呼ばれるもので持続的な血圧のモニタリングや、頻回な動脈血採血などが必要な時に用いられるもので、動脈内にカテーテルを留置することだ。
主に手術室やI

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感染症病棟〜新型コロナウイルスが変えたもの〜⑥

感染症病棟〜新型コロナウイルスが変えたもの〜⑥

世間の反応

県内ニュースでは毎日何名の感染者が出ているか報道がされていた。
その頃には県内全域に新型コロナウイルスの患者が少しずつ広がっていた

この状況をみて、暫くは応援業務も中止となり患者対応の見直しに追われていた。

仕事を終えて帰宅すると
家の近くに
昔から顔見知りの近所の方が
集まって話していた。

私が「こんにちは」と笑顔で声をかけて会釈すると
近所の人達は驚いた表情を見せて
「こ、

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感染症病棟〜新型コロナウイルスが変えたもの〜⑤

感染症病棟〜新型コロナウイルスが変えたもの〜⑤

陽性患者発生

それから毎日、感染症病棟での準備、他部所への応援とバタバタした日々を過ごした。

県内でも数人ではあるが患者発生の事例が報道された。

「ついに…新型コロナウイルスがこの県にも来たか…」
「まぁ遅かれ早かれこうなったよね。そのために準備してきた訳だし…」
と感染症病棟の皆でその報道を見ていた。

そして…数日後
私の勤務する病院にも
市から新型コロナウイルス感染症疑いの患者のPCR

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感染症病棟〜新型コロナウイルスが変えたもの〜④

感染症病棟〜新型コロナウイルスが変えたもの〜④

全科受け入れ

その話は、ある日突然やってきた。

マニュアル作成をしながら病棟師長もその確認をしていた時のことだった。

「マニュアルのここだけど、何科を受け入れるかによって必要物品が変わるからそれを書き出したがいいね。手術とかで必要なものもある訳だし」

と言った師長の言葉に
皆が「ん??」といった困惑した表情になった。

師長は周囲の反応に
「え?何が変なこと言った?」と
驚いた表情をした。

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感染症病棟〜新型コロナウイルスが変えたもの〜③

感染症病棟〜新型コロナウイルスが変えたもの〜③

他部署への応援業務

幸いなことに、県内ですぐに感染者は発生しなかった。
その間に感染管理認定看護師に確認しながら、マニュアルの作成や手順の確認などに追われていた。

勤務時間を超過してもマニュアルなどを準備している私たちをみて
感染管理認定看護師はこう言った。

「みんなちょっとキリのいい所で作業を辞めてほしい。
感染対策として1日でも早く準備することは大切なんだけど…
それで体調を崩して免疫が

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