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映画『私の知らないわたしの素顔』(2019年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画タイトル:私の知らないわたしの素顔
原題:Celle que vous croyez
製作年:2019年 フランス・ベルギー
監督:サフィ・ネブー
映画『私の知らないわたしの素顔』は、
20代になりすまし、SNS上での恋愛を始めた大学教授の恋愛サスペンス映画です。
主演はジュリエット・ビノシュ。その色気と呆気のさじ加減が絶妙で、見るものをそこはかとなく嫌な気分にさせる1本です。特に中年女性にはー。
キャスト
・ジュリエット・ビノシュ (クレール・ミヨー)
大学教授 バツイチ
・フランソワ・シヴィル (アレックス)
若い写真家
・ニコール・ガルシア(カトリーヌ・ボーマン)
精神分析医
・ギヨーム・グイ(リュド)
クレールの若い恋人 アレックスの友人
・アンジュ・カスタ(カティア・マリー)
クレールの姪
映画『私の知らないわたしの素顔』の見どころと感想
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年下の恋人リュドと破局した大学教授のクレール。SNSでリュドの周辺をリサーチするうちに彼の友人アレックスの存在を知り、20代と偽ってコンタクトを取り始めます。
やがて恋に発展する2人。直接会いたいと思うアレックスと、会いたいけれども会うことができないクレール。
一方的に別れを告げたクレールですが、その後もアレックスのことを忘れることができません。
が、アレックスのSNSアカウントは既に削除。クレールはリュドに連絡をとり、それとなくアレックスのことを聞き出そうとします。
「アレックスは事故死した。失恋したことを気に病んでいた。」と聞かされたクレール。
カウンセリングに通うようになったクレールは、アレックスが死んだショックを癒すためにアレックスとの恋を小説として書き始めます。
そこには事実とは別の結末がー。
評)同じ中年女性として、どう見りゃいいんですか!?な1本
サスペンスタッチではあるものの本体は恋愛ドラマの本作。
20代になりすましてSNSを―、ってだけで存分に痛々しさを感じてしまうのですが、つかの間の恋愛を書き残しておきたくなるという気持ちはわからないでもありません。
で、そういうときって自分に都合のいい理想的な展開にしそうなものを、クレールは別の悲劇として綴るのです。どうして?
その謎をカウンセラーのボーマンが紐解いていきます。それがクレールの救いとなればいいけどそうはならんのかー。
とにかくこの映画はどの立場で見ますか、って話ですよ。
正真正銘アラフィフポジションの私としては、クレールに対し多少の理解や応援の気持ちも芽生えるのですが、若い人にとってはイタくてしょうがないオバサンなんじゃないかとヒヤヒヤしてしまう。
ジュリエット・ビノシュだからオバサンには見えない? いや、これが 絶妙にオバサンなんですよ。ジュリエット・ビノシュって、若い頃からただキレイなだけじゃない年齢不詳でつかみどころがないところが魅力。50代となった今も幼女のようにも妖艶な熟女にも見える。
正直、そう好きではないタイプなので(個人的な好みです)本作のビノシュ(クレール)を弄ぶようなストーリーと抱え続けた”嫉妬”の根幹の容赦ないえぐり出しに「いいぞ!やれやれ」と言いたい。
が、今回ばかりは、もうそのくらいにしてあげて!
こんなに悩ましい気がするのは私がそんなお年頃だからなのでしょう。そういうことにしておきましょう。
中年女性にはおすすめしたいような、したくないような映画『私の知らないわたしの素顔』 ぜひ、お試しを。