【神田カレースタンプラリー(15)】美味これくしょん神田倶楽部
2024年9月中旬
スタンプを10個集め「神田カレーバディカード」をゲットした私は、ますますカレーづいていた。
今日からは次なる目標「神田カレーマイスター」に挑むことになる。
必要スタンプは36個。現在10個なので、残り26個。
10個でもすごく時間がかかったのに、その倍をさらに上回る26個なんて集めることができるのだろうか。
週3日しか神田にいないのに。
弱気になっている暇はない。
今日もひとり神田カレースタンプラリー対象店へ向かう。
今日伺うのは「美味これくしょん神田倶楽部」。もう一度言う。
「美味これくしょん神田倶楽部」だ。
店名のセンス。
「美味これくしょん」という、美味しさへの自負とあえての平仮名表記は一旦良しとするとして。
例えば「カレー倶楽部」ならカレー屋さんだし、「餃子倶楽部」なら餃子屋さんと分かるのだが、「神田倶楽部」だと何屋さんかわからない。地域の集まり?お客さん参加型ということか?
わかった、画数だ。きっと画数基準で店名を決めたのだ。
占い師に相談して、画数の都合でどうしても「美味これくしょん神田倶楽部」しかなかったに違いない。
でなければ、店の名前を決めるという重要局面で「美味これくしょん神田倶楽部」に直線ルートでたどり着くことは無いと凡人の私は思うんだ…
そんなわけで最大限に警戒しつつ店に向う。
たくさんののぼり旗が立っていて、遠くからでもあそこだとすぐわかった。カレーグランプリの旗ももちろん立っている。
手書き毛筆風の書体で「美味これくしょん神田倶楽部」と書かれた看板。やっぱりここだ。
和洋折衷のモダンな店内は広々としており、照明は抑えてあるが暗い雰囲気は無い。
店に入った瞬間、どこかほっとするような気持ちになった。
世の中には、入った瞬間疎外感を感じるお店も多くある中、このお店は空間全部が自分を受け入れてくれているような気がした。
親切な店員さんに案内され、カウンター席に座る。
私の座った席は素朴な風貌のウサギの置物が見守ってくれる特等席だった。
メニューを拝見すると、美味しそうな洋食の数々。
オムライス、ビーフシチュー、メンチカツ。コース料理もやっている。
なるほど、「和風創作フランス料理」を自認しているのか。
「美味これくしょん和風創作フランス倶楽部」じゃ長すぎるもんね。
カレーメニューは2種類あった。
悩んだが、鮮やかな緑色のビジュアルに惹かれて「ほうれん草たっぷりグリーンカレー」を注文。
ごはんは白米か十穀米から選べるとのことで、十穀米でお願いした。
注文するとすぐにサラダとスープが来て、位置をあれこれ動かして写真を撮ったりしているうちにカレーも来た。
おしゃれな盛り付け!
揚げたさつまいもがごはんに挿してあり、花が咲いているような面白さ。
グリーンカレーは一口食べて驚いた。
なんだろう、初めての美味しさ。
スパイシーさは控えめで、ココナッツの甘みと、正体不明のコクがある。しょっぱめなのがクセになる。
「和風創作フランス料理」のお店だから、フレンチのソースを作るような感覚で作られたカレーなのかもしれない。そう思って食べてみるとしっくりくる。
カレーって本当に無限の表現が可能だ。
スープやサラダのドレッシングなども絶妙な味付けで、こだわりが伝わってきた。
十穀米も食感が楽しめて良い。
カウンター席からは調理場の様子が見える。
この日は2人のシェフがものすごい手際の良さでたくさんのメニューを捌いていた。
私の観測によると、一番人気はメンチカツっぽい。
メンチカツといっても、決して家庭的なやつじゃない。和食創作フレンチとしてのメンチカツ。
メインディッシュとしてのメンチカツだ。
仕事の合間にこれを食べて、ちょっと優雅な気分になるのもいいな。
そちらもぜひ食べてみたい。
ひととき現実から離れるには最高のお店だった。
変わった店名だからって警戒して申し訳なかった。また来ます。
スタンプとおまけのカードをゲットし、午後の現実に戻った。
この日ランチしたお店
美味これくしょん神田倶楽部
【いただいたメニュー】
ほうれん草たっぷりグリーンカレー 1200円