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高校を辞めた日は快晴だった

高校を中退した日はすごく晴れていて、穏やかだったことを今でも覚えている。これでようやくモヤモヤした毎日から自由になれたのだと思った。

中学受験をしてそれなりに頑張って入った学校に行けなくなったのは中3の秋頃からで、それが一体何をきっかけに始まったのかはあまり覚えていない。教室に入れなくなって、制服を着られなくなって、徐々に学校に行けなくなっていった。

高校は繋がっていたので進級することはできたけれど、学校に行けないという問題は解決していなかったので、時間割と欠席日数を突き合わせて、保健室と教室を行ったり来たりしていた。

高1はギリギリで単位が足りたが、高2になってからはもうほとんど教室に入れなくなり、同級生と顔を合わせないように、逃げるように保健室登校をしていた。授業の途中から参加することもあったけれど、授業を受けていないから当然内容が分からず、夏休みに入る直前ぐらいに、もうダメかもしれないと思った。

フリースクールや通信制高校に転校することも考えたけれど、人が怖くて教室に入れないのに、新しい学校に転校して新たな人間関係を築ける自信がなかった。それでも大学には行きたかったので、最終的に高卒認定試験を受けることにした。そう決めたのは確か、夏休みが終わる頃だった。

学校を辞めると決めた時、大げさではなく、世界が生き生きとして見えた。もう学校に行けないと毎日悩まなくていいのだと思うと、心がとても軽くなった。

高卒認定試験は、学校で単位を取得済みの科目は試験を受けなくてよかったので、数科目しか受けずに済んだ。集団塾は人が怖くて通えなかったので、個別指導や映像授業を受けながら大学受験の勉強をして、たまたまどうにか、同輩たちと同じタイミングで大学に入学して、卒業することができた。

今でもたまに、あの学校を選ばなかったらとか、学校に通い続けられていたらとか考えたりもするけれど、どんなに考えても、今のこのルートで良かったのではないかという結論に達する。中高は悪い場所ではなかったし、私と相性が合わなかっただけだった。

誰も何も悪くないし、私は自分の選択を信じてここまで来ている。怖かったけど、学校を辞めてよかった。

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