街はクリエティブの宝庫かもしれない
何か自分を表現したいとおもったから、街に出かけて写真を撮ることにした。
「しまもと商店」
かわいい字体の看板をみつけた。
たぬきち商店みたい。なぜこの字体にしたのだろう。右寄りなのもタバコの看板もいい。
ちょっと勇気がいるけど今度ここで何か買ってみようと思った。
「なに屋さん?」
また看板かよ。
どうやらわたしは看板が好きらしい。
手作りで作ったのかな、文具を売っているからマッキーでかいたのか?
聞いてみたいけどもうやっていない。
文具とお花、鮮魚を売っていたらしい。
「ト音記号」
「ハイツワコー」
なんだこれ、すごく気持ち悪い。
"ツ"と"コ"が少し小さい。いや、"ハイ"と"ワ"が大きいのかもしれない。
普通のアパートのようだから、おそらく意図したわけではない。誰かが間違えたのだろうか。
ただ、この気持ち悪い字はわたしの目に止まっている。この文字の違和感がそうさせた。
街は、たくさんのクリエイティブで溢れている。看板ひとつとっても、店が繁盛するにはどんな看板がいいだろう。この街に馴染むにはどうしたらいいだろう。たくさんの人が考えて出来上がっている。そこにあるものひとつひとつに物語があって、たくさんの人や生き物が関わりあっている。
そんな人たちの想いが誰かを元気づけるかもしれないし、新たな発想を生むかもしれない。
この木だってそうだ。アスファルトを突き抜けてまで生きようとする生命力が、誰かの何かを突き動かすかもしれない。
少なくともわたしは街のたくさんのクリエイティブを発見し、写真に残した。きっと、明日の行動がいつもとは少しだけ変わる。
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