![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/166347268/rectangle_large_type_2_a54d3935756af7b6ba1cac97b452081a.jpeg?width=1200)
地元と一緒に歩んだ35年、ノースプレインファームの今までとこれから
いつもノースプレインファームのnoteをご覧いただきありがとうございます。ミルクホール店長の雨宮です。
![](https://assets.st-note.com/img/1734591532-C7m0yABbfta26UqRTE1c4Sj8.jpg?width=1200)
実は、ノースプレインファームは昨年の12月で35周年を迎えました。
もうすぐ36周年!(秋ごろに、「今もしかして35周年!?」とスタッフ一同驚きです)
そこで、今回の記事はノースプレインファーム今さら35周年企画として、ノースプレインファームの今までとこれからをざっとご紹介します!
ちょっと長くなるかもしれませんが、お時間のある時にゆっくり読んでくださいね。
1988年 ノースプレインファーム創業
![](https://assets.st-note.com/img/1734591023-KDIPw03mNuvYMgALzekxQ6Ja.jpg?width=1200)
興部町出身の現社長の大黒は酪農学園大学を卒業後、先進国の中でも牛乳の生産コストが非常に安いオーストラリアやニュージーランドを訪問し、そこで酪農への思いを強くし、興部町に戻ることを決めました。
通年放牧で、牛も放牧に合った改良がなされている様子や、量より質を評価するこれらの国々での経験は、日本での家業の酪農を見直すきっかけになったようです。
ニュージーランドでは、中小乳業メーカーが瓶詰め牛乳を各家庭に配達し、地元小売店で自家製チーズを売るなど、牛乳を自分で加工して販売する姿がありました。それは大黒が思い描く、酪農の姿だったそうです。
1988年当時、極めて難しいといわれていた乳処理業の許可を新規に取得し、酪農家自らの手による牛乳・乳製品の製造・販売等の事業を行うことを目的にノースプレインファーム株式会社として出発しました。
この時、新規の乳業許可は実に9年ぶりだったといいます。
ノースプレインファームの転換点、生キャラメルについて
会社設立後の経営は、いろいろな方々の支えにより、牛乳を始めヨーグルトやバター・チーズなどの商品の開発、自社商品を中心としたレストラン・ショップ等の展開を進め、商品をお取り扱いいただくお取引先や場所も拡大していきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1734591078-1Yw2l9NZ05PIv7Kte4BoT6GR.jpg?width=1200)
新商品開発の中で、良くも悪くもターニングポイントとなったのが、「生キャラメル」という商品です。
2000年前後、牛乳の生産量に比べて販売量の低下や食生活の変化によって全国で乳製品の消費量が落ち込み、搾った牛乳を廃棄するという「生産調整」が行われました。
おこっぺ牛乳を製造販売する当社も例外ではなく、それまで実践してきた地産地消に限界を感じ始めていました。なんとか牛乳の消費拡大と全国のみなさまにノースプレインファームの思いや取り組みを知っていただく商品が作れないか…多くの関係者の協力と試行錯誤のもと生み出されたのが「生キャラメル」という商品です。
![](https://assets.st-note.com/img/1734311536-JehUQlK2u9vbLDyX6G5FnP1s.jpg?width=1200)
温度管理や原材料を厳選することで、1粒1粒にこだわりがつまった独特の食感のお菓子。2006年に札幌駅の小さな店舗で販売を開始すると、瞬く間に評判となりました。
これをきっかけに生キャラメルを製造販売するお店ができ、「生キャラメルブーム」が起きました。
生乳の消費拡大に一役買うことはできたのですが、爆発的な人気は数年で落ち着き、販売量は一気に低落。
拡大した事業を整理して、自分たちでなんとかなる規模に落ち着きました。
はからずとも一過性のブームとなってしまった生キャラメルですが、このような商品を生み出せたことはきっとノースプレインファームにとって、とても意義のあることだと思っています。
現在は、少量での生産を続け、今年から新しいパッケージに生まれ変わりました。新しい生キャラメルはこちら。
![](https://assets.st-note.com/img/1734311594-SY5FcJuIxPNK46i3bktWMOop.jpg?width=1200)
生キャラメルについてはこちらの記事もどうぞ↓
ノースプレインファームは原点へ、農的不易流行
私が入社するすこし前(2015年ころ)から、ノースプレインファームは企業理念である「農的不易流行」の意味を改めて見直し、今までの取り組みの価値を見える形にする「有機JAS認証」の取得に動きだします。
不易流行とは、松尾芭蕉の俳諧の理念の一つで、いつまでも変化しない本質的なもの(不易)を忘れない中にも、新しく変化を重ねているものをも取り入れていくこと(流行)を言います。
まずは牛の食べる牧草から、そして商品が出来上がるまで、なるべく自然に近い状態で牛乳を飲んでもらいたい。
私たちが長年取り組んできた「不易」の部分である、「循環型酪農」と「良い食品づくり」の実践が、ひとつの形として実を結び、有機JASマークに安全と安心の意味を込めてお客様にお届けできるようになりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1734591206-avtxfSC6cGHUmk4eTlnqoygY.jpg?width=1200)
このように、ノースプレインファームには、そして私たちの住むおこっぺには価値を見直すべきものがきっとたくさんあります。
じつは、35周年を無事に迎え、昨年から新たに宿泊施設をひっそりオープンしております。
![](https://assets.st-note.com/img/1734311863-fosz6r35uqxkleHyAWnYdEC9.jpg?width=1200)
ペット連れで滞在できる一棟貸しの施設で、特別なものはありませんが、サウナや薪ストーブなどでおこっぺの静かでゆっくりとした時間をお楽しみいただきたいと思っています。
シリィ開発部長のご指導(試食?)のもと、チーズの副産物を利用したペットフードの開発も進んでいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1734773416-eJxLwtECTUu2fByYNhXaMqn4.jpg?width=1200)
体験メニューなど、ノースプレインファームで楽しい時間を過ごせるプログラムの企画も動き出しています。
35年、会社を続けてこられたことは、本当に皆様のお陰とスタッフ一同深く感謝しております。これからも、地域や皆様に喜んでいただけるものづくりに励んでまいります。
次は40周年に!
▼こちらの記事もオススメです
ノースプレインファームで一緒に働きませんか?
農場スタッフ、製造スタッフ、営業販売スタッフ、今までの経験をいかして、一緒に会社を良くしていく仲間を募集します。
詳しくはこちらからお問い合わせください。