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母性を利用する?ITプラットフォーマーの男たち。
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:男がビジネスにおいて女性をうまく利用しているのに、非難されない理由。COO(最高業務責任者)という、CEOよりずっと大変な仕事。メタ、オラクル、そして今度はツイッターも女性をCOOに任命している、その深謀遠慮をあばく。母性を経営学に採用する大胆なジェンダー論だけど、いいのかな?
ダメンズの最終寄港地としての母親
![](https://assets.st-note.com/img/1687439435441-emfCujPa6L.png)
きのう、女は表面的に男女平等のテイにだまされて、実質は差別されていることに気づかないだけだ、と申し上げました。
今日はちょっと違う角度から、女性がだまされてるよのエビデンス、いやそう言うと大げさなので、事例を考えてみましょう。
キーワードは「母性」です。
男は女の母性を利用しているんです。
でも、女性は母性はある種の本能的な献身なので、それを利用されても気がつきません。
例えば、下の写真を見て下さい。
ご存知フェイスブック(現メタ)のCEO(最高経営責任者)のザッカーバーグ氏ですよね。
隣の女性は、シェリル・サンドバーグさん(Shryl Sandberg)です。
彼女はCOO(Chief Operating Officer 業務担当のトップ)です。
これが母性の絵、です(きっぱり)
![](https://assets.st-note.com/img/1687435459363-yhOKBnUyC0.png?width=1200)
どういうことか?
COOというのは、誤解を恐れずに言えば、お母さんの立場なのです。
日本語で言えば、会社全体の仕事をコントロールする総責任者、です。
それは、社内のコミュニケーションをつかさどり、仕事の段取りをきちんとし、仕事の効率を考える、言ってみれば守りの立場です。
子供を、家庭を身を挺して守る母のイメージと言っていいでしょう。
これに対してCEOは、外に出て獲物を捕ってくる役割です。
外には危険があり、リスクがありますが、冒険心と勇敢さ、そして時として無謀さで、それらを乗り越えて、良い肉を家族に持ってくるのです。
つまり、CEOがトラディショナルな意味合いでの父であり、COOが母なのです。
COOはCEOより大変な仕事
しかし、仕事やビジネスや人間関係が複雑になっている現在は、COOのほうがはるかに大変です。
特に、マスコミやステークスホルダー(利害関係者)にも、対応しなくてはならないからです。
しかし、母は常に自己献身的で、知らないうちに男どもがまったく敵わないサービス精神を発揮し、この役割をまっとうするのです。
女性の献身とサービス精神を利用して、男は自分のやりたい仕事に専念し、めんどくさいことは女に丸投げ、これがCEOとCOOの実態なのです。
つまり、男が女性の母性を利用してうまいことやっているのが、このCEOとCOOのというシステムなのです。
オラクルお前もか
IT企業の巨人であまりマスコミには取り上げられませんが、忘れてならない存在にオラクルがいます。
僕は20年前に、オラクルを取材したことがあり、結構詳しいんです。
CEOはラリー・エリソン氏(Larry Ellison)で、この人はすごく日本びいきで、自宅には日本庭園が鎮座しているほどです。
エリソン氏も、肩書だけは副CEOですが、実際はCOOとして女性を起用しています。サフラ・キャッツさん(Safra Catz)です。
![](https://assets.st-note.com/img/1687437709593-z8LiBo3h0l.png)
それで今度は、ツイッターです。
きのう論じたように、マスクさんはリンダ・ヤカリノさんの役割について、どちらかというとCOOとして使う的なことを言ってるんです。
![](https://assets.st-note.com/img/1687439001095-wQ0EhfL087.png)
結局、この男たちは揃いも揃って、経営の最も重要な部分を丸投げしているんです、彼女たちの強い母性をいいことに。
それにしてもこの三葉の写真って、男がもう女を籠絡してるような・・って読み過ぎかな。
アダルトインザルームって何
英語でan adult in the roomっていう言葉があります。
訳せば、部屋の中の大人、ということですが、これは成熟した大人の人物、という意味です。
BusinessWeek2023年5月29日号は、COOの役割はまさにan adult in the roomだ、と論破しています。
しかし、ある意味、このITの巨大プラットフォームを作り上げた男たちは、経営の本質である、適材適所をわきまえている、ともいえるかも、です。
自分のやりたいことをやりながら、めんどくさいことを女性に押し付けて、経営ができているならば、立派な経営者と言うべきなのかもしれません。
でもねぇ、きのういったように女性を「ガラスの崖」に追いやっているのは、どうなんですかねぇ。
今日の僕のメッセージも「男は狼なのよ、気をつけなさい!」でした。
今日も付き合って頂き、ありがとうございました。
野呂 一郎
清和大学教授