生きるための料理。
とは、たなかれいこさんの料理本のタイトルだ。
「幼少期より病院と縁が切れないほど病弱」だった
たなかさんが、17歳で「薬をやめる決心」をして
旬の食材を食べることで「健康に自信が持てるようになった」
経験に基づいて書かれている。
「季節を無視した野菜はからだを冷やす」という考えのもと、
国産の旬の食材を使い、
添加物に配慮されたいいものを選んだレシピが並ぶ。
本来それが、生きることを大切にした料理なのだと言える。
なぜに、ゆで卵?
しかし私がまず作った(とは言えないが)のは、食べる前に撮った、この
「ゆで卵ご飯」だ。 旬と関係ない。
実は本の裏表紙(料理本なのに表は文字のみ)に
レイアウトされた、このご飯の写真があまりに美味しそうで、
地鶏むね肉と小松菜のスープや、
きんぴらバルサミコ酢仕上げや、
れんこんの素揚げマリネや、
さつまいもの蒸しサラダなどの
料理はさて置き、
蒸し煮で半熟卵をつくって醤油をかけ、朝ご飯に食べたのだ。
たなかさんは、
「卵は生命の塊」という考え方のもと、
「鶏の健康と気持ちに配慮した農家」のものを薦める。
安価な卵は、鶏舎に詰め込まれたニワトリから生まれ、
薬品の使用も気になるとか。
添加物をできるだけ避けるということだ。
正直に書くと私は、料理は(この本を購入した)妻の
アシスタントの役割しか果たしていないのだが、
せめて月数回ある一人で食べる日には
この本を見習おうと思う。
そのときこそ、旬の食材で。
そんなことを考えていたら、ご近所のカフェで
今日テイクアウトしたお弁当で、先に旬に出合った。