私には時間がないんだよ。書きたいことが山のようにあるんだよ!
こう怒鳴り声をあげたのは、
松本清張だった
(先日の『新日本風土記_松本清張 昭和の旅』)。
1960年、松本清張は「砂の器」「球形の荒野」の連載の傍ら、
前年に「外国の軍隊は戦力にあたらない」という
判決が出た砂川事件(後に『日本の黒い霧(下)』に執筆)も
追っており多忙を極めていた。
そこで当時、松本清張の担当編集者だった
木俣正剛・現岐阜女子大副学長は、
時間に追われる姿を見かねて
「少しセーブされた方がいいんじゃないでしょうか」
と助言する。
そこで返ってきたのが、
冒頭に揚げた
松本清張の苛立ちの声だったのである
note愛好者の皆さま、
思いは大作家と同じですね。