人から見たら「そんな無謀なこと言うのなんて失礼だよ」とかって思われてもいいから、やりたいって思うことは、やりたいって思った方がいいんじゃないのかな。
■ブロードウェイ女優の「無謀」さ
2010年に「CHICAGO」のブロードウェイ版が
日本で上演される前、
日本語を覚えねばならない条件下で
迷うことなく主役の
ヴェルマ・ケリー役に手を挙げたという
アムラ=フェイ・ライトの積極性について
語った後で,
こんな人生の教訓 を語ったのは、
米倉涼子さんです
(先週の『あさイチ』)。
このとき自身もロキシー役でアムラと共演し、
その後、ブロードウェイでも共演を果たした
米倉さんにとって、アムラは尊敬の対象であり、
よき友でもありました。
*
その米倉さんが、
衝撃で脳や脊髄を保護する髄液が漏れ、
頭痛やめまい、深刻な倦怠感などを生じさせる
「脳脊髄液減少症」に罹った前後のお話は
壮絶でした。
2012、2017、2019年と、同作で
ブロードウェイに立ち、
2022年に4度目のロキシー役が決まっていた
米倉さんは、
この「脳脊髄液減少症」の
ために降板するという
痛恨の体験をしたのです。
■人生の基準を「やりたい」に置く
その2022年、
既に重度の倦怠感に襲われていた
米倉さんは、
降板の悔しさをあえて焼き付けておく
そのために公演初日に
ブロードウェイで俳優たちと会い、
この2024年は、
現在、放映中の
「エンジェルフライト」の撮影を、
この病のために横になって休息をとりながらも
演じ終えました。
全て、病が悪化する「無謀」であったとしても、
「やりたい」と思ったからやったのでしょう。
5月に出会った医師の治療で、
奇跡的に回復に向かっているという
米倉さんの、
真の回復を祈るばかりです。
*
「やりたいって思うことは、
やりたいって思った方がいい」。
もちろん、その後は
やりたいって思ったから、やる。
人生の基準を「やりたい」に置けば、
とってもシンプルだし、
ポジティブになれるし、
積極的に向かっていける。