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働く意欲満々の人に、頭ごなしに一律で「休め」と課すのもどうなんでしょう。
■実際にある「働き方改革」の矛盾
これが、JFL(Jリーグの下部組織)とは言え
58歳で現役40年目を迎える
三浦知良選手の言葉と聞けば
「だからね」と思うかもしれないが、
実はこの考え方は異端ではない
(先日の『日本経済新聞』朝刊/サッカー人として)。
時代の流れに逆行するのを怖がるメディアは
しらを切るが、
昨年末に管理職のみの対談を取材したある企業では、
働き方改革で「休め、帰れ」と言うが、
実際は働いた時間と技術的な成長は比例するので、
勤務時間や残業時間を抑えておいて
企業の原動力となる社員の成長を望むのは無理があると
全員の方が口を揃えた。
■労働をネガティブに考える時代に
カズも同じように言う。
「人以上に上達したい、何かを生み出したい、
そのために働きたいという
エネルギーを抑え付けなくてもいいのでは」。
私もまさにこの気持ちで仕事をしてきた。
月間150時間くらいの、
普通に過労死でニュースになる
残業時間も、休むことが目的ではなかったので
ストレスもそれほどではないから、
(若かったとは言え)疲れ知らずで日々、
新たな広告と向き合っていた。
もちろんいまはAIで効率化、だろう。
それもいいが、働いて経験を積んでこそ成長する
仕事において、しかもそれを望む人たちにとって、
「17時だから帰れ」と言われる働き方改革は
どう映っているのだろう。
人の「成長」は、
時間をかけずに達成される
夢物語
以外の場所にこそある。