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エッセイ 民主主義は難しい

以下の文章は政治の素人が、独断で書いたものですので、事実誤認等がありましたらお許しください。

 民主主義はつくづく難しいと思う。多数派が少数派の意見を無視して政治を進めれば、半数近くの人が不満を持ち、世の中は分断する。謙虚と寛容の心で、少数派の言うことに耳を傾ければ、物事はなかなか先に進まない。
 その点、最近のアメリカの政治の動きは速い。トランプ新大統領が反対派の意見に耳を貸さず、一方的なトップダウンによる大統領令で物事を決していくからだ。これが民主主義か、と思ってしまう。
 しかし国際社会に目を向けると、ウクライナ情勢、中東情勢、朝鮮半島情勢、どれも動きを見せそうな雰囲気である。トランプ氏の有利な点は「仲裁者」という立場にあると思う。どちらの味方もせずに、仲裁に徹して両者の意見を聞き、ズバッと第三者の目で結論を出す。どちらかの味方をしていると、なかなかそうはいかない。必ずどちらかの反発を招く。バイデンは明らかにウクライナの肩を持っていた。ウクライナに肩入れしたことで戦争を長引かせたとも言える。
 トランプ氏がノーベル平和賞を欲しがっているという話を聞くが、それならそれでいいのではないか。それで曲がりなりにも戦争が収まり、核兵器の恐怖が小さくなるのであれば、ノーベル賞でもなんでもやればいいと思う。
 もし、トランプ氏の言うように半年でウクライナの戦争が終われば、今まで、アメリカやヨーロッパ、日本の国々がやってきた民主的と思える努力は一体何だったのか。
 民主主義はつくづく難しいと思う。当分はトランプ氏のお手並みを拝見をすることにしたい。

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