エッセイ 日本を変えられるのはO型 血液型で読み解く日本が変わる時
以下の文章は、私の独断と偏見に満ち溢れた文章です。フィクションとしてお許しいただける方のみ、お読みください。
明治維新を起こしたのは薩摩と長州のように思われているが、実際はそうではない。江戸幕府を根底から突き動かしたのは、薩摩でも長州でもなく、外圧である。つまり外国である。江戸時代のかなり早い段階から、ロシアやイギリスが日本に通商を要求してきている。アメリカの黒船来航が決定的であった。外国からの脅威があったからこそ、薩摩も長州も動いたのであり、それがなかったら、いまだに江戸時代は続いていたかもしれない。
この相関関係を私流の血液型性格分類で分析すると、江戸幕府はAである。薩摩も長州もBである。アメリカはOである。さんすくみの原理をあてはめると、AはBには強いが、Oには弱い。幕府はいかに衰弱しても、薩長には倒せない。外国の力が必要ということになる。実際にそうなった。陰で動いていたのはアメリカだけではない。イギリスやフランス、ドイツ、ロシアといったヨーロッパ列強が、鵜の目鷹の目で日本を狙っていた。日本は変わらざるを得なかったのである。
大正時代にも日本は外圧を受けた。大正デモクラシーである。第一次世界大戦でヨーロッパは厭世観が広まった。予想外に長引いた戦争に嫌気がさしたのである。敗戦国となったドイツ帝国、オーストリア・ハンガリー帝国、トルコ帝国では民主化の動きが高まった。国際連盟ができ、軍縮の気運も強まった。日本もそれに同調せざるを得なくなっただけのことである。
日本が太平洋戦争に突入していったのも、やはりアメリカの圧力が原因だ。アメリカに圧力をかけさせる原因を作ったのは日本の日中戦争だから、何とも言えないが、太平洋戦争に限定していえば、アメリカの貿易による制裁が戦争への直接的原因である。
終戦後の日本を変えたのも、アメリカを中心としたGHQである。あの時、天皇制が廃止される可能性もあった。いま天皇制が存続しているのは、アメリカの思惑である。アメリカがNOといえば、天皇制はなくなっていた。逆に言えば、アメリカに否定されない限り、天皇制はなくならないということになる。
では外圧に頼らないで、日本を変えられるようなOの力はないのか。残念ながら今の日本にはないと言わざるを得ないだろう。Oの本来の力は、下から上に向かってボトムアップしていく力である。民主化も資本主義化も上からの力で行った日本には、本当の意味でのOの力は育っていない。憲法を変えたからどうこうなるものではない。
日本史上、最大の外圧は何だろうか?私は鎌倉時代の元寇ではなかったかと思う。しかし、元寇では日本は変わらなかった。なぜか?元、つまりモンゴルはB型だからである。AはBには強いのである。