友情 平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」 (山中伸弥・平尾誠二/惠子)
(注:本稿は、2019年に初投稿したものの再録です。
この投稿以降しばらくはあっさりとした内容が続きます。)
2018年最後の本です。話題の著作なので手にとってみました。
素直に自省する気持ちが湧いてくる良書だと思いますが、期待が大きかった分、かなり物足りなさも感じました。
もちろん山中さんと平尾さんの “それぞれが信頼し気遣い合う関係” は素晴らしいと思いますし、平尾さんの自由な発想とそこから発せられる含蓄のある言葉には気づかされるところが多かったです。
「チーム」か「個人」か、という安直な二元論に陥らず、本質を突いた視点だと思います。
よく見かける「一丸となって頑張ろう!」といった “意味のない精神論” とは明確に一線を画した考え方ですが、決して「個人プレーを礼賛」したものではありません。チームとしての “パフォーマンス最大化” を目的とし、それを達成するための「個人の為すべき姿勢」の指摘ですね。
“目的”と“手段” を明確に意識したとても論理的な考え方だと思います。
勉強になります。
しかし、今年はほとんど本を読まなかったですね。数読めばいいというわけではありませんが、それでも酷いありさまでした。
来年はちょっと時間配分を読書へシフトしましょう。