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戦略思考-「経営戦略」7つの成功法則 (別冊宝島)

 たまたま図書館で目に付いたので借りて読んでみました。

 「別冊宝島」のシリーズで、今から4年ほど前に出版された100ページ足らずの本です。(注:このnoteへの再投稿時点からは18年ほど前になります)

 内容は、いわゆる「経営戦略」といわれるいくつかのものを次々の取り上げて、それぞれ数ページほどのボリュームで極めてコンパクトに解説したものです。
 ちょっと前に流行ったMBA指南書ライクな「あんちょこ冊子」ですが、それぞれの「経営戦略」といわれているものがどんな考え方なのかを、ザッと知るには結構手ごろかもしれません。

 本書の中で、首肯できるコメントに以下のようなものがありました。
「コア・コンピタンス」について説明した廣野氏の言です。

(p36より引用) 近年、しばしば新事業開発の考え方が安易な方向へと流れている風潮に、筆者は強い危機感を感じてなりません。
 自社で開発できなければ技術を買う。新商品も開発できなければOEM・・・で済ませる。ハードよりソフトだとばかりに、ビジネスモデルの構築を基本戦略だと錯覚しているようです。
 しかしこれらは十分条件であるにすぎず、新事業開発で確固たる成功を収めるための絶対的な必要条件が、独自の新商品開発の前提となる差別的な技術創造にあることが、軽視されてはいないでしょうか。

 新規ビジネスに出遅れた企業は、まさに安易なM&Aやアライアンスに走りがちです。
 自分の会社の「コア・コンピタンス」は何なのか。その冷静な確認がますます重要になってきました。


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