(注:本稿は、2016年に初投稿したものの再録です)
いつもの図書館の新着書の棚で目に止まった本です。
椎名誠さんの旅行エッセイですが、採録されているナショナル・ジオグラフィックの写真も見応えがあります。
アイスランド、あまり馴染みのない国ですが、何かしらとても惹かれるものがありますね。その名前のせいかもしれません。
とはいえ、椎名さんの印象はかなりワイルドなものでした。
海岸線はフィヨルド、内陸は火山や氷河・・・、決して肥沃とは言えない大地は天真爛漫な世界です。
そして、そこに暮らす人々もそうでした。
その “自己責任” において、アイスランドの人々は自然な暮らしを謳歌しているようです。
OECDが発表している世界各国の「幸福度ランキング」で9位の国。
それに対して、「日本」は? 今まで数々の国を訪れている椎名さんはこう語っています。
アイスランドの “生活の豊かさ” は、日本のそれとは異次元なのでしょう。国自体が、そしてその国に暮らす人々が拠って立つ「礎」そのものが全く異なっているのだと思います。
そして、たまたま映画「センター・オブ・ジ・アース」を観直していたら、レイキャビクが登場。
アイスランドは、ジュール・ヴェルヌの代表的SF作品「地底旅行」の舞台でもあったのですね・・・。