松岡正剛の書棚―松丸本舗の挑戦 (松岡 正剛)
丸の内OAZO内、丸善・丸の内本店4Fに開設されているとてもユニークな書棚「松丸本舗」。
本書は、そのプロジェクトのコンセプトリーダ松岡正剛氏自らによる「松丸本舗ガイドブック」です。
まずは、この「松丸本舗」。松岡氏はその生い立ちについてこう語っています。
「図書街構想」です。この発想が「電子図書街」プロジェクトの発足につながりました。そして、もうひとつリアルな場として「松丸本舗」が登場したのです。
本書は、その松丸本舗の構成とそのコンセプトの解説、そして、そこに並べられた書籍の中から特にお薦めというものを紹介しているのですが、具体的に目次を辿ると、こういう感じです。
ともかく、私ひとりでは絶対思いもよらないような多彩なジャンルから、数多くの興味深い本が次から次へと登場します。
ちなみに、あまり関心がないジャンルとしては、私の場合「詩歌」があげられます。
松岡氏は「本殿第1章 遠くからとどく声」で、詩集・歌集・句集の読み方をこう語っています。
なるほどとは思いますが、ともかく実物にあたってみないと、こうアドバイスどおりにいくかどうか・・・。
さて、本書で松岡氏が紹介している数々の本たちの中から、私が読んでみたいと思ったものを順不同で。
ノヴァーリスの「青い花」
夏目漱石の「夢十夜」
プーシキンの「スペードの女王」
プルーストの「失われた時を求めて」
半村良の「産霊山秘録」
ハイゼンベルクの「部分と全体」
ワインバーグの「一般システム思考入門」
スタフォードの「ヴィジュアル・アナロジー」
井上有一の「日々の絶筆」
金子勝の「反経済学」
バラードの「時の声」
ポランニーの「個人的知識」
赤坂憲雄の「境界の発生」・・・。
調べてみると、私がいつも行っている図書館には7割方所蔵されているようです。さて、この中からいったい何冊読めるでしょうか。
(注:この記事は2010年11月に初投稿されたものですが、今2022年5月の再録時点でも、情けないことに1冊も手に取っていません・・・)
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