盛り場で生きる 歓楽街の生存者たち (フリート横田)
(注:本稿は、2023年に初投稿したものの再録です。)
いつも利用している図書館の新着本リストで目に付いた本です。
フリート横田さんの著作は初めてです。
対象者へのインタビューをベースにしたノンフィクション作品ですが、取り上げた舞台がユニークだったので気になりました。
期待どおり興味を惹いたところは数多くありましたが、その中から特に印象に残った部分を書き留めておきます。
第4章の主人公 “新宿二丁目文化のパトロン” と冠された雑誌「バディ(Badi)」発行人の平井孝さん。
昭和中期から走り続けてきました。
平井さんは今「(二丁目も)普通の街になったな」と語ります。
そこには “ネット社会” の隆盛も一枚噛んでいるようです。
2019年、「バディ(Badi)」休刊。なるほど。
この平井さんをはじめとして、本書で紹介された方々はみなさんキャラクターが立っていて何と魅力的だったことでしょう。
戦中から戦後、昭和から平成にかけて世情は大きく変化していくなかで、“盛り場” に生きたエピソードの数々は刺激に満ちたものでした。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?