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札幌時計台殺人事件 (木谷 恭介)
(注:本稿は、2024年に初投稿したものの再録です。)
このところ気分転換に読んでいるミステリー小説は、全シリーズ読破にチャレンジしている内田康夫さんの “浅見光彦シリーズ” に偏っているのですが、時折は、ちょっと息抜きとして、今まであまり読んだことのない作家の方々の作品にトライしてみようと思っています。
今回は、いつも利用している図書館で目についた本です。
北海道が大好きな私にとって“旅情ミステリー” と小さく付記された「札幌時計台殺人事件」というタイトルは問答無用で気になりました。
著者の木谷恭介さんは、内田康夫さんより7歳年上の作家で、たぶんその作品を読むのは初めてだと思います。
さて、ミステリー小説なのでネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、読んでみると、典型的な「2時間ドラマの原作」のような印象でした。
主人公のキャラクタ設定や謎解きで訪れる場所は、まさに絵になるテレビ向けです。
私個人としては、本作の舞台となった札幌の街中や積丹半島は、私も何度か訪れて結構土地勘もあるところなので、懐かしさもあってそれなりには楽しめましたが、ミステリー作品としてのエンターテインメント性という点では至極 “平均的” ですね。