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一生モノの勉強法―京大理系人気教授の戦略とノウハウ (鎌田 浩毅)
鎌田浩毅氏の本は、「世界がわかる理系の名著」に続いて2冊目です。
本書は、学生や社会人を対象にした「勉強」に取り組むためのHow to本です。
著者の鎌田氏は、「火山」が専門の科学者ですが、マスコミにも時折登場している京都大学の名物教授です。なかなかユニークな先生なのでちょっと期待していたのですが、特に新たな気づきになるようなヒントは、残念ながらありませんでした。
それは、考えようによっては、普通に考えても妥当だと思われるポイントを指摘しているからだともいえます。
とはいえ、気になったフレーズを覚えにいくつか記しておきます。
まずは、効率的な勉強をするために重要な「集中」について。
(p173より引用) 1日のうちに本当に集中して頭を使うことができるのは、せいぜい1時間程度
1時間の「集中」と適度な「クールダウン」の時間をミックスするのです。
つぎは、「スキマ時間の活用」。
鎌田氏も、多くのHow to本で言われているような「ちょっとした空時間」の活用を勧めています。「チャンスを無駄にしない姿勢はとても重要だ」とのアドバイスです。
この姿勢は、メリハリの効いた頭の使い方の勧めにも繋がります。
(p177より引用) 極力「頭をつまらないことの使わない」ことがクリエイティブな頭脳活動を維持するための最大の戦略です。
休ませた頭を、ここぞというときに集中して回転させるわけです。このあたりは、鎌田氏のイロが出ているアドバイスですね。
最後は、「勉強に向かう構え」についてです。
鎌田氏流の言い方では、「システム的勉強」ということになります。要は、ちきんとスケジュール立てして勉強に取り組むということです。
(p183より引用) システムとは、心の迷いや劣等感、あるいは勉強に対する嫌気を回避するためのものです。・・・
システムを作ったら、あとはただただ機械のように学ぶというのが、もっとも効率の良い方法です。
さらに、鎌田氏は、うまくいかなければ「システムのせい」にして良いとも言います。
そうなったときには、計画を立て直して、気分をかえて再び勉強をはじめればいいのです。