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カラダ のり太郎
2020年12月13日 18:23
コウジ、くわえていたタバコをテーブルに落とす。マサキ、振り返りコウジの視線の先を見る。マサキ「(呟き)は?…な、なんで?」マサキ、視線をコウジに戻す。コウジは落ちたタバコを拾い、火を消している。体は小刻みに震えている。マサキも、体振るわせ、震えて声で口を開く。マサキ「コ、コウジ。どうする? どうするよ? なぁー、なぁー」白いセダンのおっさんは、隣の隣のテーブルに座る。席に着
2020年12月15日 16:37
コウジ「ん? なんだ! なんだ!」マサキ「え? どうしたの? あのおっさん!」二人は、外に出て行ったおっさんを、ガラス越しに視線で追う。おっさん、自分の車のところで一度運転席をあけると、またスグに閉め、駐車場の中のマサキとは違う車に向かう。その車に、丁度会計を終えた老夫婦が近づいてくると、おっさんはきびすを返し、もう一台のマサキの車に近寄っていく。そしてマサキの車の周りを、ゆっくりと回っ
2020年12月18日 09:48
マサキ「え?ガム?」コウジ「あぁ。さっきおっさんが、やってたんだよ…」マサキ「マジかよ…だめだ! もう逃げよう!」コウジ「落ち着けって! もう車が使えねーんだ! 外へ出たって、ガムとってる時にぜってーやられる」二人は異常なまでに体を小さくし、小声でこそこそ話しているが、おっさんは気にも止めず、淡々とタバコを吸っている。マサキ「じゃーどうする?」コウジ「店員に言って、助けてもらおう
2020年12月21日 23:37
コウジ「お! おい! マサ!」コウジ、目の前の光景にとっさに反応出来ない。コウジの横には店長が立つ。店長「(小馬鹿にしたように)はい、あんたここでしぬー」店長もメニュー表でかくしていた包丁を、コウジの目の前に出す。コウジ「な、なんなの? これは何なんだ?」店長、包丁をコウジに向けて、ヘラヘラしながら話す。店長「片岡さんの趣味の時間を見ちゃったんでしょ? だからコロスの」お
2020年12月22日 19:39
○ファミレス・店内・小部屋内コウジ、部屋の中を観察する。コウジ「どうしよう…何とかしてここから逃げないと」6畳位の部屋。壁際には業務用品が積まれている。床には、ネイルアートをしてある爪の破片や、長い巻き髪が束になって落ちている。赤黒いシミも転々とある。コウジ「何だよこれ…アイツら、ここで生首のコを殺したのか?」コウジ、呼吸も荒くなり、その場に倒れそうになるが、何とか踏ん張る。コウ