母の想い

母の想いは温かい

けれど私には重すぎる

そんなに期待をしないでね
私なんか生きてる価値もない存在だから

変わらない私に苛立つ母
「わがまま、自分勝手」
そして「早く気づけ、頑固者」
ありとあらゆる言葉を浴びせかける

だからイヤなのよ
私は私、自分のペースで進むのに
やっと気づけた私なのに

焦らせないで、押し付けないで

母の気持ちは分かっているはずなのに

堂々巡りを繰り返すだけ

そして「いい加減にして、あんたはずっと変わらない」、「他人の面倒を見たことない」、「あんたみたいな心のない娘」

息子たちに対しても「親としての威厳がない」
お小言ばかりが口をついて出る、言いたい放題

それはね、事実だから仕方ない
黙っていると…どうだ！という態度

ほらね、やっぱり

落ち着け、私
母のペースに乗るな

もっとゆっくり、焦らない
焦って息子に叱られる

上からげんこつを喰らい、下から蹴飛ばされ、私の立場はないでしょう

もう時間がないのよ、私には
あなたを残してあの世に帰れない

母の想いはそれ一つ