誰のせいでもない

雨降り、雨降り

こころのなかは雨ばかり

季節は春が来ていても

暖かい春
明るい春
ウキウキする春
なのにわたしの心は、晴れない

冬のまま

仕方ない

母がいない、母ロスのわたしだから

誰もいない

一昨日はお社さんの震災鎮魂のコンサートが仙台であった

震災でなくなった魂は救われますように
みんなみんな、救われますように

震災だって誰のせいでもない

人間にはやりきれないことがいっぱい起こる　

母が生きてくれているだけでいい

それは私の欲ではないか
生きているのか、どうなのかわからない生き方を母は望んでいなかった

自由のきかない身体もイヤ
痴呆になるのももっての他

だからね、スパンと行ったのは母の望み通りだった

母はしあわせだったんだ
そう思おうと思うけど
やっぱり私は行ったり来たりの甘ったれ
母がいないと涙を流す

ひとりぼっちの家で引きこもり
仏間からはフリージアの香りが流れるくる

誰も悪くはない

誰のせいでもない

人は生き方が違うだけ