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聖地リシケシュ・ウォーキング【インド#22】

ハリドワールからローカルバスに1時間弱揺られて、ヒマラヤ山脈の麓にある聖地リシケシュに到着。


この町が聖地である所以は、浅く考えて、3つあるように思う。
1つ目は、ガンジス川が流れているヒンドゥー教の聖地であること。同じガンジス川の流れる聖地バラナシよりも上流にあるため、混沌とした茶色いバラナシのガンガと比べると、リシケシュは美しき碧きガンガである。
2つ目は、ヨガの聖地。世界中からここリシケシュでヨガを学びたくてやって来る人が多い。アシュラムというヨガ道場に宿泊し、あちらこちらでヨガが学べる町。ヨガマットを抱えて、ピタッとしたヨガウェアを着て歩くツーリストの多いこと。ダボっとした速乾ウェアを着て、猫背で歩く私はもはや異色。
3つ目は、ビートルズの聖地。1968年にビートルズがリシケシュのマハリシ・マへーシュのもとへ瞑想修行にやってきたことから、ビートルズの聖地とも言われている。UKのロックが好きな私の元の元を辿れば結局ビートルズに行き着く。ビートルズも正しく好きな私は、イギリスに行って、リバプールのキャバーンクラブでコーラを飲んだり、アビーロードの横断歩道でブラジル人と並んで、あのCDジャケットのように写真を撮ったりと聖地巡りをした。その流れで、12年前にこのリシケシュのビートルズが滞在したアシュラムにも訪れた。このリシケシュで作られたビートルズの通称「ホワイトアルバム」は、インドで作られたと私が知る前から、ビートルズの中ではダントツに1番好きだった。過去のリシケシュでは、ホワイトアルバムを当時の古いipodでずっと聴いて旅していたので、余計にホワイトアルバムは私にとって特別な意味を持っている。今回も、ハリドワールは藤井風縛りだったが、バスの中からはホワイトアルバム縛りに変えた。



そんなリシケシュの写真を。

ハリドワール駅前
インドとは思えない、宿の受付で安心して飲めるデトックスジュース。と飴ちゃん。
ララランドとDDLJ(シャールクのインド映画)のポスターを並べるセンス最高。

リシケシュの宿は、プシュカルで泊まって良かった宿の同じ系列のホステルにした。ここの宿はもともとホテルだった建物をホステルに変えたばかりのようで、とにかく良い。受付も完全にホテルだし、ペットボトルのミネラルウォーターをタダでくれる上にウォーターサーバーも各階にある。水を制するものはインド旅を制すると言っても、過言ではない。
女性用のドミトリーを選んだが、1泊1500円くらいするから、高級ホステルの扱いだと思う。今のところインドでは、中流ホテルに泊まるよりも、最新の高級ホステルのドミトリーに泊まる方が安心できるなと感じる。シャワーもちゃんとお湯が出たし、勢いも良い。冷房も効いていて(効き過ぎて寒い)、入らないけどオープンエアなプールもあって、レストランバーもある。屋上でヨガクラスもあるらしいので参加してみようかなと思った。

ここはタポバンと呼ばれるエリアで、ラクシュマンジューラー橋にも近くて、ガンガの向こう岸にもアクセスしやすいしと思って選んだのだが、行ってみて衝撃を受けた。ラクシュマンジューラー橋が工事中で渡れないのである。リシケシュには橋が2本かかっていて、北がラクシュマンジューラー、南がラムジューラーで、それぞれ徒歩30分くらい離れている。
川の向こう側にお店やカフェや私にとっての見所が多いので、向こう側に行くのにラクシュマンジューラー橋を渡れないとなると、だいぶ歩いてもう一つの橋に行くか、ボートに乗るしかない。

ボート乗り場をいろんな人に聞いてやって来たら、乗員が集まったら出発するスタイルだった。ここで、「何時出発?」と聞くのは愚問である。結局シヴァを眺めてチャイを飲みながら一時間以上待った。集まるどころか、定員オーバーくらいまで詰め込んで船で渡ったから、集まるまでは暑くて溶けそうだったし、出発してからもぎゅうぎゅうで大変だった。
ボートに乗ったのは初日のみで、あとは下流のラムジューラー橋まで30分歩くことにした。その方が、時間が読めるから良かったし、帰りは夜道なので10ルピー(16円)くらいでリクシャーに乗って楽チンに帰ってきたりした。

ラフティングで楽しむ人と沐浴する牛

向こう側に渡って、町を散策しお茶したり店に立ち寄ったりしていたら、大体、ラムジューラー橋付近に着くのが日が傾いている時間帯になっており、そのまま夕日を眺める時間となった。
以前のままあったレストランChotiwalaの店頭のちょんまげ親父の顔色を伺い、ガンガ沿いでサドゥーを見つめたり、通りのカフェでスイーツを食べたり。
ラムジューラー橋のそばの、パルマトニケタンというアシュラムの前のガンガで毎日行われる儀式アールティに、毎日、日没時に通った。毎日大勢の人が集まっていた。ここで昔、足を滑らせてガンガに落ちたことがあるから、今回はかなり注意した。一昔前に来たときの記憶と比べるとほとんどの人がスマホを掲げているし、やたらと映りの良い巨大スクリーンも設置されていた。近代化している。「国際ヨガウィーク」に突入しようとしている時期で、ヨガ人があちこちに大勢いて、アールティーもかなり盛り上がっていた様子。インドの人の祈りに集中する姿勢、ろうそくをガンガに流す時の表情に圧倒され、目も心も奪われてしまう。
しかしふと、日本人が日本の寺社仏閣で賽銭箱に小銭を投げて手を合わせて祈るのも、外国人から見たら同じように感じるものだろうか。そう考えると、取り立てて特別なことでもないのかも知れない。

大変なお仕事です。
この人はちょっとノリが悪かった。
焼き芋マサラ
Open my mind的な

アールティーが終わると暗くなり、夜が来る。
ラムジューラー橋を渡り、宿へ帰る。宿の近くのビートルズカフェでビートルズを聴きながら喉を潤す。
ビートルズカフェだと思って通っていた場所がThe 60's cafeで、別の場所にBEATLES CAFEがあった。しかし、どちらも店にビートルズが来たれっきとした聖地という訳ではなく、ビートルズには無関係で、デヴィッドボウイやQUEENの写真も飾られていたりするただのツーリスティックなカフェだったが、旅は雰囲気も大事だしビートルズに浸れる雰囲気なら何でもいいのよと思って、やたらと高いStrawberry fields foreverというイチゴシェイクをStrawberry fields foreverを聴きながら飲んだりした。

このポテトが異常にうまかった。
オランダ人テリーが毎日飲んでいるというGLHについてはまた次回。

そんな日々を何日も重ねたリシケシュ。

次は、リシケシュでのヘルスコンシャスな日々について書きたい。
ヨガ人(ヨギーとか言うのでしょうか。ヨガを熱心にする人のことをヨガじんと勝手に呼んでます。)に影響を受けた私の食べ物やヨガについてを。
テーマは「ヘルスコンシャス」です。(言いたいだけの単語)
続く


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